職員研修会を実施しました

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 これから春の桜の行楽シーズンをむかえる新宿御苑。
 本日2月13日(月)はお客さまへのサービス向上を目的に、国民公園協会職員が講師をつとめ、災害対応・応急救護訓練および新宿御苑の歴史・桜をテーマにした自主研修会を実施しました。
(写真:三角巾の使い方を確認)
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 まずは2011年の東日本大震災時における新宿御苑の対応状況を当日、働いていたスタッフに説明頂きながらふりかえりました。
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 2011年の東日本大震災時には主要な交通機関が停止し、首都圏における帰宅困難者が約515万人、新宿区においては駅周辺に約30万人が滞留し、一時滞在施設の不足や施設、道路混雑による混乱等が発生しました。
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 新宿御苑においては、3.11の地震発生から45分後の15時半時点で園内の避難者数は約1万人となりました。しかし大規模災害発生時においては約20万人が避難してくると考えられています。
 
 新宿御苑は新宿区の広域避難場所に指定されており、園内で負傷される方や負傷者が避難してくることが考えられます。
 災害時における新宿御苑の役割を理解するとともに、負傷者の救護・救助活動に迅速に対応できることが大切です。
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 新宿御苑には各入園門や休憩所などに救急用品、AED、消火器を設置しているほか、園内各所に100台以上の防災ベンチを設置しております。
 各班の担当職員とも情報共有をしながら、備品等の設置場所を確認を行いました。
 
 続いて、負傷者の傷病状況の確認、応急救護、搬送方法等を学びました。
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(写真:カフェからの火災を想定した避難誘導の模擬訓練)
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(写真:2人1組になり相手のバイタルサインを調べます)
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(写真:三角巾の使い方を確認)
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 災害発生時には道路の混乱や多数の負傷者が発生するため、救急車の到着が困難となり、人の力で最寄りの応急救護所へ搬送する必要があります。
 こうした時は担架のほかにも、ブルーシートや毛布などを活用して負傷者を搬送することができます。
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 搬送先となる応急救護所では医療従事者によるトリアージが行われ、医師は緊急性の高い負傷者から治療を行います。しかし、軽傷者については搬送せず、現場で市民が応急手当を行うなどして医療従事者をサポートすることが求められます。
 
 応急救護技術は災害時のみならず緊急事態に遭遇した場合においても役立ちます。
 負傷者や急病人が発生した場合に、その場にいる一般市民の迅速な応急手当てによって、尊い命が救われた事例が数多く報告されています。
 ひとりでも多くの人が応急手当の知識と技術を身につけることで、お互いに助け合い、適切な救命対応を行うことができることを学びました。
 
 続いて後半の部では、新宿御苑の歴史と桜をテーマに理解を深めました。
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 新宿御苑は、徳川家康の家臣・内藤氏の江戸屋敷の一部がそのルーツといわれています。
 明治5年(1872)、大蔵省が内藤家の屋敷地跡に「内藤新宿試験場」を開設しました。
 新しい国づくりのためには、農業の近代化が重要であると、大蔵大臣の大久保利通がリーダーとなり、西洋農業技術の研究や、指導者の育成が進められました。
  その後、明治12年(1879)に宮内省所管の「新宿植物御苑」となり、御料野菜の栽培や宮中行事用の花卉栽培などが行われます。
 明治39年(1906)に皇室庭園への大改造が行われ、現在の庭園が完成しました。
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 新宿御苑には約65種1100本もの桜を植栽しており、2月から4月までの長い期間にわたって次々と花を開きます。
 新宿御苑を代表する八重桜のイチヨウ(一葉)をはじめ、多くの桜が明治の皇室庭園時代に植栽されたものとされ、皇室行事の観桜会で鑑賞された歴史があります。
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 新宿御苑の歴史やみどころについての屋内講義に続いて、実際に園内を歩きながら、桜の植栽場所や開花期など桜にまつわるさまざまな話題について理解を深めました。
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(写真:これから開花する桜を花の写真を交えながら解説)
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(写真:園内に設置されたQRコードから多言語表記のユニバーサルマップを閲覧できます)
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 私たち国民公園協会では、これからもお客様に安心して新宿御苑を楽しんでいただけるよう、これからも職員一同、知識と技術の習得に取り組んでまいります。

2017年2月13日 17:00

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