鮮やかなクチナシの実

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  昨晩から降り続いた冷たい雨で、園内は久しぶりにしっとりとした空気に包まれています。植物もたっぷりと水分を吸収し、葉がみずみずしくピンっとしています。濡れた落葉や水溜りの中の落葉も美しく、お客さまは屈んで撮影されていました。
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 園内各所では、クチナシの実がみごろをむかえています。
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 葉が落ちて冬の装いになっていく園内で、鮮やかなオレンジ色が目をひきます。果実の先端に萼片のなごりが6本ついていて、なんとも可愛らしい姿です。この姿から熟すと乾燥して中から種がこぼれ落ちるタイプの果実に思えますが、いつまで待っても種がこぼれる「口」は開きません。このことからクチナシという名前になったという説があります。
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 クチナシの実は、鳥や動物に食べられて種子が散布されるタイプの植物です。鳥が食べたのでしょうか?日本庭園の橋のたもとのクチナシは、よく見ると食べかけの実があちらこちらにありました。フルーツのように中はしっとりとしているようです。
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 クチナシは料理用の着色として使われます。特におせち料理の準備をする、これからの季節には、店頭にも並んでいて目にすることも多いですね。栗きんとん、たくあん、スイートポテト等の鮮やかな黄色に利用される他、発酵させることで青色にもなり、和菓子の着色にも利用されます。また、クチナシの実は山梔子(さんしし)と呼ばれていて漢方薬として使われています。効能としては消炎、解熱、鎮静、止血などがあげられていて、黄疸や目の充血、喀血などに用いられます。
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 こちらは、千駄ヶ谷休憩所前桜園地のヤエクチナシです。こちらの実は萼片の名残がスーッと長くずいぶん趣が違いますね。
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 晩秋から冬へと移りゆく新宿御苑をお楽しみください。

2016年12月14日 15:00

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