伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊花壇

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 朝のうち、空を覆うよう棚引いていた雲はすっかり切れ、青空が広がりました。それでも風が冷たく、少し歩くと手が冷たくなって、園内散策の際には暖かい飲み物が恋しい一日になりました。
 11月1日から開催している菊花壇展は、連日たくさんのお客様にお楽しみ頂いています。今年はゆっくりの開花でしたが、だんだんと咲き進み、美しい姿をご覧に頂けるようになりました。
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 中央休憩所からお入り頂き、順路に沿って進んでいただくと、2番目に配置されているのが「伊勢菊、丁子菊、嵯峨菊花壇」です。木の素材を生かしたよしず張りの上家に、古来から栽培されている特色豊かな3種類の古典菊を植え込んでいます。新宿御苑では昭和30年(1955)頃から栽培が始まりました。
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「伊勢菊(いせぎく)」上屋正面向かって右側
 
 伊勢菊は伊勢地方(現在の三重県松坂)などで発達した菊です。菊花壇展初日にお越しいただいたお客様は開花したばかりの伊勢花を見て「枯れてしまったの?」と心配されている声をよく聞きました。この菊は、咲きはじめは平たい花びらが縮れていますが、開花するにしたがって花びらが伸び、垂れ下がって満開となります。繊細な花びらは独特の美しさです。今日は、お客様が「趣がある菊だなぁ」と感心して観ていらっしゃいました。
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「丁子菊(ちょうじぎく)」花壇中央
 
 丁子菊はおもに関西地方で作られていた菊です。江戸時代に盛んに栽培されていた菊の一品種です。花の中心部の筒状の花びらが盛り上がって咲く菊で、海外ではアネモネ咲きと呼ばれ、人気があります。
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「嵯峨菊(さがぎく)」上屋正面に向かって左側
 
 嵯峨菊は京都の嵯峨地方で発達した菊です。平安時代に嵯峨天皇の御愛の菊として、嵯峨御所(現在の大覚寺)に植えられたのがはじまりとされ、日本でもっとも古い歴史を持った古典菊です。咲きはじめは花びらが乱れ咲きに開きますが、徐々に花びらがよじれて立ち上がり、全部立ちきって満開となります。
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 伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊花壇は、1株を6輪に枝分けする「一六作り」の技法で仕立てたものを植え込んでいます。
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 芸術の秋、刻々と美しく姿を変える「菊花壇展」の鑑賞はいかがですか?
 
「新宿御苑菊花壇展」
 日時:平成27年11月1日(火)~11月15日(火)(期間中は無休)
    9:00~16:00(閉門は16:30)
 会場:新宿御苑内日本庭園
 料金:新宿御苑への入園料(大人200円、小・中学生50円)
 内容:皇室の伝統園芸を受け継ぐ「菊花壇展」を開催します。
 
「菊花壇解説展」
 日時:平成27年11月1日(日)~11月20日(日)(期間中は無休)
    9:00~16:30(最終日は15:00まで)
 会場:新宿御苑インフォメーションセンター1階アートギャラリー
 料金:無料
 内容:新宿御苑菊花壇展の魅力を分かりやすくご案内します。
   

2016年11月 9日 15:40

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