今日は朝から晴れ、気温もぐんぐんと上がり30度を超え、残暑が厳しい一日となりました。秋の植物たちが花開きはじめた園内、日本庭園や千駄ヶ谷休憩所の近くではヤブランがみごろをむかえています。
ヤブランは名前が表す通り、草木が生い茂ったうす暗い藪(やぶ)に生えます。木や草葉の下は太陽の光が届きにくいので、多くの植物にとっては育ちにくい環境です。ところが、このヤブランは日光が十分でない緑陰でも生長できるので、古くから庭園の下草として利用されてきました。
近づいて見てみると、4mmほどの小さな花が多数集まって咲いているのが分かります。一説によれば花は、夜が涼しくなってくると咲くといわれているそうです。

天気などにもよりますが、新宿御苑では例年9月いっぱいくらいまで花をご覧いただけます。秋の花々がみごろをむかえはじめた新宿御苑で、花を愛でながら、ゆったりと園内散策を楽しんでみてはいかがでしょうか?
2016年9月10日 14:34