節分にゆかりのある植物といえば?

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 今日は2月3日の節分。暦の上では冬も今日まで、明日2月4日の立春から季節は春をむかえます。今日のお天気は晴れ。身の引き締まるようなピリッとした空気に包まれた園内ですが、降りそそぐ太陽の日ざしはポカポカとあたたかく、季節が徐々に春へと向かって移ろいでいるのが感じられます。
 (写真:日本庭園)
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 節分といえば、豆まきや鬼払い、柊と鰯のお飾り、恵方巻きなど、全国各地でさまざまな行事が行われていますね。節分とは、もともと「立春」だけでなく、「立夏」「立秋」「立冬」それぞれの前日にあり、季節を分けることから「節分」とされました。現在は立春の前日の節分のみが残ります。
 
 今日は新宿御苑で観察できる植物のなかから、そんな節分にちなんだ植物をいくつかピックアップしてご紹介いたします。
 ひとつめは「ヒイラギ(柊)」です。ヒイラギはクリスマスのイメージがありますが、節分にもなじみ深い植物。ヒイラギの枝にイワシの頭をつけて玄関に飾り、鬼(邪気)が家に入ることを防いだという風習があります。
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 新宿御苑にはヒイラギはありませんが、日本庭園のお茶室・楽羽亭前の垣根が、ヒイラギとギンモクセイの雑種であるヒイラギモクセイ(Osmanthus×fortunei)です。
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 さて、ヒイラギとイワシというと何とも不思議な取り合わせに思えますが、謎を解くキーワードが「トゲ」と「匂い」です。
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 たとえばマツの葉っぱなどのトゲトゲしたもの、モモやショウブ、ニンニクなど強い香りのあるものは、古くから魔よけに効果があるとされていました。このことから、ヒイラギのトゲ、焼いたイワシの煙と匂いも、鬼が苦手とするものと考えられたそうです。
 
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 旧洋館御休所前に植栽した「トベラ(扉)」も、節分にゆかりのある植物のひとつ。
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 トベラの葉っぱは火で燃やすとバチバチと大きな音を立てますが、この「音」にも鬼を払う力があると考えられていました。
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 トベラは木そのものにも匂いがあり、ヒイラギの変わりに扉や戸にはさんで節分飾りにする地域もあるそうです。これが「トベラ(扉)」の名前の由来になったといわれています。
 
 近年は節分飾りはあまり見かけなくなってきましたが、豆まきや、豆を年の数だけ食べるといった行事は今でも親しまれていますね。
 日本では古くから、季節の行事にさまざまな植物が使われ、私たちのくらしと深く結びついていました。新宿御苑で園内散策を楽しみながら、自然と人の関係を見つめてみてはいかがでしょうか。

2016年2月 3日 12:00

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