本日12月4日、新宿駅周辺防災対策協議会および新宿区の主催により「新宿駅周辺防災対策協議会訓練(東口地域)検証会」が開催されました。
今回の検証会では、訓練の成果を次年度の取り組みにつなげ、よりよい防災まちづくりにいかせるよう、訓練参加者それぞれが感想や意見、アイデアを発表しました。
新宿地域ならではの意見として、建物の安全確認項目に「火災の有無(隣接建造物含め)」があった方が良いという意見があったほか、防災情報共有ボードを円滑に運営できるよう日頃からのチェックリストや備品管理が重要といった声もあり、これまでの訓練をふりかえりながら活発な意見交換が行われました。
担架を使っての搬送では、女性一人でも傷病者を搬送できることがメリットです。しかし、こうした医療用器具がなくても、ブルーシートや毛布、ホワイトボードを使ったり、瓦礫や段差で足元が悪い場合には紐で固定して背負って運ぶなど、状況に応じて臨機応変に対応することが大切です。
最後のまとめでは、新宿駅周辺防災対策協議会座長の宮崎明浩氏より、来年度にはこうした医療用器具の代用品の使い方を訓練に取り入れてみては、という提案で締めくくられました。
続いて後半の部では、新宿区役所本庁舎の免震改修工事完了の報告と、現場施設の見学会が実施されました。
災害発生時においては、新宿区役所本庁舎に災害対策現地本部が設置され、新宿地域における防災拠点として機能します。
(写真:地下2階鉄骨ブレース補強部位、免震ピット等の見学)
(写真:屋上非常用発電機設備、災害時緊急用汚水槽の見学)
新宿御苑では、今後も訓練を通じて、職員の防災応急技能向上を図るとともに、新宿区の地域防災力の向上に協力してまいります。
2015年12月 4日 18:00