秋が深まるにつれてユリノキ、イチョウと順番に紅葉の素敵な風景を見せてくれた大温室前では、いよいよ私の番よ!とメタセコイアの木が美しいオレンジ色に染まって、みごろとなっています!イチョウのお隣でスッと誇らしげに背を伸ばしているようです。

こちらは、新宿御苑シンボルツリーの3本ユリノキ近くのメタセコイヤです。メタセコイアといえば、この美しい円錐形。その形はロケットのようにも見え、澄んだ青空に向かって飛んでいきそうですね。
メタセコイアに近付いて葉を観察してみると、しなやかな鳥の羽を思わせる形をしていて、風が吹くとまるで鳥が羽ばたいているかのようです。
メタセコイヤは長い間化石しか発見されず、約200万年前に絶滅したと考えられていました。しかし1945年に中国の揚子江支流で生きているものが発見されると「生きた化石」として有名になりました。日本にも導入されると、公園や並木などに多数植えられるようになりました。
今朝は一段と空気が冷え込みましたが、雲一つない青空は紅葉を引き立ててくれます。紅葉のベストシーズンをむかえた新宿御苑で、晩秋のひと時をお楽しみください。
2015年12月 9日 13:01