紅茶色に染まるラクウショウ

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 11月15日で終了した菊花壇展につづいて、新宿御苑はいよいよ本格的な紅葉のシーズン到来です。イチョウやモミジなど人気の紅葉もほんのりと色づきはじめた園内ですが、なかには、ひと足早く紅葉のみごろをむかえたものも。母と子の森のラクウショウもそのひとつです。
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 ここ母と子の森には約10本のラクウショウがあります。大きいものでは樹高およそ35メートル、幹回りは5メートルを超える巨樹に生長しています。ラクウショウの色づきは秋らしい紅茶色。まわりの多くの木がまだ緑色ということもあり、ひときわ鮮やかに感じられます。
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 ラクウショウは北アメリカ原産の落葉高木。新宿御苑が農事試験場だった明治時代に、ユリノキやプラタナス(スズカケノキ)とともに海外から渡ってきて、御苑に植えられました。現在の樹齢は100年を超えると考えられています。
 
 ラクウショウの一番の特徴ともいえるのが、この気根です。ラクウショウは原産地では湿地帯や水辺で生育するため、呼吸をするために地上へ気根(呼吸根)を出します。葉っぱだけでなく根っこでも呼吸をしているというのが何ともユニークですね。この気根が幻想的な風景を作り出し、お客さまからも人気の高いスポットになっています。
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 木を見上げると色づいた葉の中に実がたくさんなっているのが、ご覧いただけます。クリスマスツリーのオーナメントのようにも見えますね。
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 近くで実を観察すると、表面がゴツゴツしていて、まるで恐竜の皮膚のようですね。
 ラクウショウの名前は、漢字で「落羽松」と表しますが、これは枝が鳥の羽根のように落葉することにちなむもの。ただし名前に「松」とありますが、じつはスギの仲間。ラクウショウの実は「松ぼっくり」ではなく「スギぼっくり」なのですね。
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 新宿御苑の紅葉シーズン最盛期は例年11月下旬から12月上旬ごろ。今年もほぼ同じくらいのペースで紅葉が進んでいきそうです。日を追うごとに色鮮やかに染まっていく園内で、秋のひと時をお過ごしください。

2015年11月17日 15:37

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