新宿区災害医療研修会に参加しました

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 昨日10月1日、新宿区医師会および新宿駅周辺防災対策協議会が主催する「災害医療研修会」が開催されました。研修会には、地域の医療従事者と一般市民が参加し、災害現場における医療救護活動について、講義、実技体験を通して学びました。
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 まずは東京医科大学の救急・災害医学分野兼任教授の太田祥一医師より、東京都の災害医療体制と新宿区医師会の役割について講義が行われました。
 災害医療現場においては、多数の負傷者や医療資源、救急車による搬送など救急サービスの不足が発生するため、通常の救急医療を行うことが難しいと考えられています。限られた条件の中でより多くの命を救うためには、適切な傷病状況の評価が速やかに行われることが望まれます。
 次に3班に分かれ、医療救護所の立ち上げと運営、一次トリアージ、二次トリアージについて、各ブースを巡回しながら実習を行いました。
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 医療救護所の立ち上げ・運営では、緊急医療救護所において必要な情報収集を「METHANE(M&E:場所、T:被害状況、H:二次的災害の危険性、A:緊急医療救護所への到達経路、N:傷病者数および重症度分類、E:被災地域での医療機関情報)」をキーワードに、具体的な運営組織や役割分担を考えます。
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 一次トリアージでは、国民公園協会職員も模擬傷病者として参加協力し、災害医療におけるトリアージを体験しました。災害発生現場で、負傷者の歩行の可不可、呼吸、脈の状態などから傷病状況を速やかに判断します。
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 まず、歩行可能な負傷者をトリアージ(緑)として安全な場所に誘導し、続いて歩行不可能な負傷者を治療優先度の高い重症患者(赤)、次に優先される傷病者(黄)にふるい分け、それぞれの色に応じたトリアージタッグが付けられます。
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 二次トリアージでは、現場の医療救護所において、赤色のトリアージタッグが付けられた最優先傷病者への対応を想定して行われました。生理学的評価、解剖学的評価、受傷機転、災害弱者かどうかの4つをポイントに、傷病者の治療優先順位が付けられます。
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 災害発生時においては緊急性の高い負傷者は医師の治療対応を要請しますが、軽傷者については市民が応急手当を行うなど、医療従事者へのサポートが求められます。1人でも多くの命を救うためには、市民一人一人が災害医療を理解し、協力することが必要不可欠なのだと分かりました。

2015年10月 2日 11:06

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