温室でサガリバナが咲きはじめました

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 大温室にて、お客さまから「あの池に浮かんでいるものは何かしら?」と声をかけていただきました。熱帯性スイレンが咲く池の水面に、うすピンク色でふわふわとしたものが浮かんでいます。花?それとも綿毛?なんとも不思議な光景に、とても興味をひかれたそうです。
 さて、これはいったいなんでしょうか?
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 正解は・・・サガリバナの花でした!
 
 サガリバナは熱帯から亜熱帯地域に分布するサガリバナ科の常緑小高木で、日本では奄美大島や西表島をはじめ、南西諸島にのみ自生します。
 ふわふわの花が、フジの花のようにいくつも連なって垂れ下がるので、別名サワフジ(沢藤)とも呼ばれています。
 花期は沖縄の梅雨が明けた6月下旬から8月。御苑のサガリバナもちょうどいま花が咲きはじめたところです。池の水面には、咲き終わった花がぽつぽつと落ちて、浮かんでいたのですね。
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 「あら?でも木にお花が咲いていないわよ」とお客さま。【サガリバナ】と名札のついた木を見上げてみても、花が見つかりません。ところが木の下を見てビックリ!下草や地面にたくさん花が落ちています。
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 じつはサガリバナの花は、一夜のうちに咲いて、翌朝には散ってしまいます。日中は満開に咲いている姿は見られないものの、花のつぼみを次々と出しているので、しばらくのあいだ、めずらしい花を楽しめそうです。
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 「どうして夜に花が咲くのかな?」と疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 植物が美しい花を咲かせるのは、花粉を運んでもらえる虫などを誘うために進化したからと考えられています。では、夜にやって来るお客さんはだれでしょうか?みなさんの身近にも、夜の明かりに集まってくる生きものがいませんか?
 正解はガ(蛾)の仲間。サガリバナの花には香りがあるので、何も見えない真っ暗な夜でも、香りを頼りに花を見付けてもらえるのですね。
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 みごろの花とともに、ぜひこうした植物と生きものたちとの関わりにも注目してみてくださいね。
 
【大温室の利用案内】
 ■利用時間■ 午前9時半~午後3時半(午後4時に閉館)
 館  料■ 無料(入園料のみでご入館いただけます)

2015年7月 9日 13:04

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