オスメスあるの?ヒマラヤシーダーの秘密にせまる!

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 人気のカエデ(モミジ)やイチョウがみごろをむかえ、連日たくさんのお客さまに新宿御苑の紅葉をお楽しみいただいています。
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 (写真:日本庭園)
 
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 新宿御苑の最新みどころ情報をご案内しているのが、新宿門横にあるインフォメーションセンターです。こちらの施設には、今日のみどころや紅葉のおすすめをはじめ、お客さまから様々なお問い合わせも寄せていただきます。ここのところ、お客さまからいただくご質問のひとつが「ヒマラヤシーダーの下に落ちてる“いもむし”みたいなものは何ですか?」というものです。
 (写真:旧洋館御休所前のヒマラヤシーダー)
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 こちらがその“いもむし”そっくりさんです。いま園内のヒマラヤシーダーの下には、多かれ少なかれ、この“いもむし”がたくさん落ちているので、苦手な方はビックリされるかもしれません。
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 この“いもむし”の正体はヒマラヤシーダーの花(雄花)です。木をよく見てみると、枝いっぱいにこの花が咲いています。花についている黄色い粉は花粉で、花粉を飛ばしおわった花が、ぽとりぽとりと地面に落ちています。
 
 このほか、ヒマラヤシーダーにまつわる質問で多いもののひとつのが「オスメス(性別)がありますか?」というものです。
 「植物に性別ってあるの?」と意外に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、木は種類によって性別をもつものもあり、雌雄異株と呼ばれます。雌雄異株の木で身近な木といえばイチョウ。銀杏がなるのが雌株で、ならないのが雄株ですね。
 ヒマラヤシーダーは植物図鑑には『雌雄同株』と書かれています。ところが御苑のヒマラヤシーダーは、雄花ばかりの木と、松ぼっくり(雌花)ばかりの木が多く見られるので、「じつは性別があるのでは?」と疑問を感じる方もいらっしゃるようです。
 
 この疑問にお答えできるのが、園内の大木戸門入ってすぐのところのヒマラヤシーダーです。
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 木の枝に注目してみると、写真内の左側(黄色い丸)に「松ぼっくり(雌花)」、写真内の右側(赤い丸)に「雄花」と、両方の花が見つかりました。
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 木によって花の咲く数にかなりの個体差はあるようですが、ヒマラヤシーダーの性別は図鑑に書かれた『雌雄同株』が正解のようです。
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 (写真:松ぼっくり/雌花)
 松ぼっくりは開くとなかから種が出てきますね。この種をなるべく遠くへ飛ばすためなのか、雌花は木の比較的高い枝によく咲いているようです。
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 (写真:雄花)
 雄花は、より多くの花粉を飛ばすためか、木の枝にびっしりとたくさんの花が咲く傾向があるようです。
 
 新宿御苑にはイギリス風景式庭園など各所にヒマラヤシーダーの木が約380本あります。園内散策の際は、ぜひ観察してみてくださいね。 

2014年12月 3日 12:23

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