2013新宿御苑フォトコンテスト入賞作品

【主催者挨拶】
 「2013新宿御苑フォトコンテスト」入賞作品展にご来場いただき、誠にありがとうございます。このコンテストは、カメラを通して新宿御苑の自然の素晴らしさを感じ楽しんでいただくため平成3年度から開催され、今年で23回目を迎えました。
 今回も長野から広島と全国各地544名のみなさまから、歴代4番目となる2102点の多数の作品が寄せられました。いずれも甲乙つけがたい力作ばかりでしたが、厳正な審査を経て入賞作品が選ばれました。
 写真展にはこの入賞作品とあわせて、審査にあたられた写真家の特別作品を展示いたしました。多くの方々にご覧いただき、新宿御苑の四季折々の表情と自然の美しさを楽しんでいただければと思います。
 フォトコンテストの実施及び写真展の開催にあたり多大なるご支援をいただきました、環境省新宿御苑管理事務所、富士フイルムイメージングシステムズ株式会社ならびに関係各位に厚く御礼申し上げます。

一般財団法人 国民公園協会新宿御苑 会長 福澤 武



【審査員総評】
 今回のコンテストの審査を終了した1週間後と2週間後、全国は記録的な大雪に見舞われました。2月8日の雪は関東には珍しくサラサラした雪で、撮影に出かけてきた私は何年ぶりかの御苑の雪景色を楽しむことができました。ところが翌週の雪は水分が多く、雪に弱い首都圏は言うに及ばず広い範囲に大きな被害をもたらしました。御苑もその影響を免れることはできず、苑内各所で古木だけでなく若木も被害を受け、私が撮影を始めてから記憶にない程の被害となりました。苑内ではすでに桜が咲き始めていますがその何本かは枝折れして形が変わり、風雪に耐えて独特の枝ぶりを見せていた樹が姿を消しているものもあります。鑑賞者としては見慣れた景色が変わることへの哀惜がありますが、自然界に生きるものは絶えずこのような脅威にさらされながら黙々と生命の営みを続けています。御苑は人によって管理された公園ですが、暴風雨や今回のような雪害に完全に対応できるものではありません。その結果失われてしまった景色もありますが、その陰には新たな命が芽吹き、新しい景色の創造が始まっています。
 写真の特性は記録性で、誕生からこれまでに様々な現象を記録して今日に伝えてきました。雪害を受けた御苑の景色には無残に見えるものもありますが、その姿も明日の御苑の景色を作り出す準備運動と捉えることもできます。華麗な桜の宴の陰で、未来の御苑を作り出す自然の営みに感謝しながら変化を見続け、これからも苑内の素晴らしい姿を記録して頂きたいと思います。

審査員 : 写真家・木村正博
写真家・岡本洋子


 環境大臣賞

「響秋」  植田良一 (埼玉県)

 〈講評〉 紅葉を映した水面と一羽のシラサギ。このコンテストへの応募でなければ、どこか地方の山里で写したと言っても疑われないでしょう。苑内を知っているものは母と子の森の池とすぐ分かりますが、それだけ御苑の懐の深さを活かした画面となっています。実体のシラサギと映り込みの対比が見事で、ウッカリすると上下逆さまに見てしまいかねないシャープさがあります。シラサギを配した位置も適切で、完成度の高い画面となっています。

(撮影日:2013年11月27日 撮影場所:母と子の森)

 環境省自然環境局長賞

「春雨」  菊池邦子 (東京都)

 〈講評〉 やさしいタッチの2枚組でまとめたのが成功していますね。1枚は水面に散る花弁と波紋、1枚は風に揺れる花の向こうを傘を差して歩く女性を組み合わせ、花に振る雨の様子を感じさせています。組み写真は説明的な要素が強くなるとくどくなりますが、主役の花に降る雨を何気なく感じさせたのが成功しています。  

(撮影日:2013年3月25日 撮影場所:イギリス風景式庭園)

 環境省新宿御苑管理事務所長賞

「こどもの国」  石山豊蔵 (神奈川県)

 〈講評〉 ラクウショウの気根を初めて見た人は誰しも、その奇観に驚きの声を挙げます。その気根をこどもの姿に見立て、黄葉を透かした西日の中に際立たせた意図がよかったですね。ラクウショウの葉はまるで鳥の羽根のようで秋になると見事な黄葉を見せてくれますが、このように柔らかい光で黄葉と影、気根を見られる機会は少なく、実にいいタイミングで撮影しています。

(撮影日:2013年11月27日 撮影場所:母と子の森)

 一般財団法人国民公園協会新宿御苑会長賞

「渦巻く花筏」  松山進 (神奈川県)

 〈講評〉 池の形から中の池の流れ込みのようですが、実に見事な花筏の渦ですね。ここまで見事な渦を再現するには相当長い露出が必要ですが、Exifデーターを見ると68秒となっていました。デジタルは高感度側が注目されがちですがカメラの機能を使いこなし、ISO100で絞り込んで撮影したのが活きています。

(撮影日:2013年4月4日 撮影場所:下の池)

 特選 (10点)

「自慢の大作り花壇」  太田洋之 (東京都)

 〈講評〉 大作りの菊花壇を下から覗き込む人の姿を捉えた作品は毎回目にしますが、丹精した菊を鑑賞する姿を眺める棟梁と鑑賞する人の姿を2枚組でまとめたのが活きています。いずれも超広角を使用していますが接近して写し、収差による誇張を上手に活かした分かりやすい作品です。

(撮影日:2013年11月6日 撮影場所:日本庭園)


「光芒」  奥村順一 (神奈川県)

 〈講評〉 木立の隙間から瞬間に挿した光芒。苑内の林の中にいるとたまに出会いますが時間が短く、なかなかいい瞬間を捉えられない光景です。右下奥にはサザンカの花が咲いていて秋を感じさせますが、瞬時の変化をとっさに捉えた技術は見事でした。今後も機会ある毎に苑内を巡り、自然が作り出す様々な光景を記録し続けて頂きたいと思います。

(撮影日:2013年11月7日 撮影場所:母と子の森)


「楓のサンバ」  後藤勝雄 (埼玉県)

 〈講評〉 風に揺れるカエデの紅葉をあえてブラして写し、サンバに例えたのが面白いですね。こういう状況ではシャッター速度を速め、動きを止めようとしたくなるのが普通ですが、逆手に取ったのが成功しました。ただこのような撮影では絞り込むため被写界深度が深くなり、ぼかしたい背景までシャープに写ってしまうことがありますからその点に注意してフレーミングするようにしてください。

(撮影日:2013年12月12日 撮影場所:モミジ山)


「桜舞う」  阪野秀行 (神奈川県)

 〈講評〉 満開の桜も見事ですが、花弁が風に舞う姿も人の目を魅了します。一群れの枝先の花弁が風に乗って暗い背景の上に舞い上がる様子を、いいタイミングで捉えたのが目を引きました。デジタルならではの高感度が活き、速いシャッター速度では花弁の動きを留めているのも効果的で、春の短い一時の宴の様子を垣間見せてくれます。

(撮影日:2010年4月10日 撮影場所:日本庭園)


「夏の終わりに」  鹿内忠直 (神奈川県)

 〈講評〉 ツルボの花は晩夏に咲く花ですが、この撮影には毎回汗と虫に悩まされます。作者も同じ経験をしながら写されたのでしょうが、暗い芝生を背景にしてピンクの花を浮き上がらせ、その後ろに芝生に射した陽射しを組み合わせたのが効果を上げています。丈の低い花で、三脚を使ってもこの高さだと芝生に寝転んでの撮影だと思いますが、努力が活きた作品です

(撮影日:2013年9月12日 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「19才の冬」  増見芳隆 (東京都)

 〈講評〉 選考の時は気付きませんでしたが、御苑の雪景色を19才の冬と題されたのは何か理由があるのでしょうか? シンボルツリーの3本ユリノキと遊歩道の轍、それに点々と記された足跡に題名と画面のつながりをついつい考えてしまいます。ただ画面的には非常にストレートな描写で、都会の公園の雪景色の様子が見るものに伝わってきます。

(撮影日:1975年1月 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「秋を描く」  高野郁男 (神奈川県)

 〈講評〉 黄葉したイチョウの下にカンバスを広げ、黄葉した木々の様子を描く人をシャープに描写したのがいいですね。これまでもこのような作品はありましたが後ろ姿が多く、もう一つ力が足りないものになっていました。このような画面では、人物の表情があるか否かで内容が大きく違ってきます。

(撮影日:2013年11月24日 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「小さな池」  中野澄子 (東京都)

 〈講評〉 ユリノキの根元にできた水溜りに注目し、濡れた樹皮と映り込んだ枝や空で単純にまとめられたのがいいですね。雨に濡れた木々の肌は潤いを帯び、晴れた日には見られない活き活きとした表情があります。普段は木々の高さや花に目が行ってしまいがちですが、不利な条件の中で一味違った視点でまとめられたのが成功につながりました。

(撮影日:2013年4月2日 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「錦秋」  星野慶一 (神奈川県)

 〈講評〉 タムケヤマモミジの紅葉とユリノキの黄葉を下から見上げた2枚組とし、錦秋と名付けたのはよかったですね。このようなアングルで写すと幹のトーンが失われがちですが、黒い中にも幹のトーンが残り、紅葉や黄葉といい対比を見せています。残念ながら詳細な撮影データーは分かりませんが、このような被写体はRAWであっても露出補正をして写すように心掛けましょう。

(撮影日:2013年11月24日 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「秋と戯れて」  水上裕康 (東京都)

 〈講評〉 きょうだいでしょうか? 黄葉したイチョウの木を背景に、落葉を振り撒く二人の姿が可愛いですね。御苑のよさが凝縮されたような画面で、この公園が多くの人に親しまれている様子が分かります。相当低い位置から撮影していますが、できればもう少し二人の周囲に振り撒いた葉が舞っているとさらによかったのですが。

(撮影日:2013年12月1日 撮影場所:イギリス風景式庭園)

 入選 (20点)

「温室育ち」  天野 宏 (埼玉県)

 〈講評〉 新しい温室のオニバスに窓から差し込む光が斜めの影を作っています。水面には映り込みの縦のライン、円いオニバスの葉っぱ。すべてが図形的なデザインで構成されているシンプルでおしゃれな作品です。

(撮影日:2012年11月27日 撮影場所:温室)


「陽だまりの水仙」  入岡一郎 (千葉県)

 〈講評〉 暖かな日差しにスイセンの甘い香りが漂ってくるような写真です。やわらかく滲むソフト効果と画面下に入るきらめく玉ボケがファンタジーな作品に仕上げています。花の撮影に長けた作者ですね。

(撮影日:2013年3月6日 撮影場所:母と子の森)


「出会い」  磯和l子 (東京都)

 〈講評〉 緑色に統一された画面が爽やかな素敵な写真です。薄い黄緑色の草地を背景に濃い緑色の葉っぱと実とがバランス良くフレーミングされています。また背景の木の幹にもリズム感があって何気ない風景を上手くまとめています。

(撮影日:2013年5月4日 撮影場所:母と子の森)


「ドングリコロコロ」  伊藤信男 (東京都)

 〈講評〉 地面に落ちたどんぐりの量の多さにびっくりさせられます。地面すれすれから撮ったアングルがどんぐりの存在感と空間の奥行きを演出していて上手い見せ方です。秋のイメージが画面いっぱいに広がります。

(撮影日:2012年11月18日 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「秋を満喫」  井上佳計 (東京都)

 〈講評〉 銀杏の落ち葉で黄色く染まった地面で遊ぶ女の子がとても愛らしいです。赤い靴もアクセントになっています。シャッターを押すときに余裕があったら、女の子の向く方向を広く開けると安定したフレーミングになります。

(撮影日:2011年12月 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「冬日」  小笠原智久 (東京都)

 〈講評〉 画面の隅々まで良く見てフレーミングしています。木々の隙間から見えるドコモタワー、左右のコーナーに配置された木々、まっすぐな水平線。手前から奥へのパースペクティブ。見ていて気持ちのいいフレーミングです。

(撮影日:2013年12月4日 撮影場所:フランス式整形庭園)


「水遊び」  岡本宗佳 (千葉県)

 〈講評〉 深い緑を映し込んだ池でカモが羽ばたいています。カモの頭はブレずに羽ばたきがわずかにブレたシャッタースピードが適切でした。写真ならではの残像が美しい生き生きとした素晴らしい作品です。

(撮影日:2013年5月8日 撮影場所:日本庭園)


「春花に誘われて」  萩原弘和 (東京都)

 〈講評〉 春の庭園風景の4枚組でしょうか。手前に花をもってきて、奥に御苑を楽しむ人々をボカして配置するという撮り方が統一されています。ボカし具合が最後の一枚だけ他の3枚と異なってしまい、イメージが変わってしまいました。

(撮影日:2013年3月20日、4月4・5日 撮影場所:日本庭園他)


「桜に包まれて」  小沢精ニ (神奈川県)

 〈講評〉 しだれ桜が画面いっぱいに咲き乱れ、その向こう側には色鮮やかな洋服を着た男の子たち2人が写っています。まるで映画のワンシーンを切り取ったような雰囲気のある作品です。

(撮影日:2013年4月15日 撮影場所:中の池)


「細雪」  黒田良男 (埼玉県)

 〈講評〉 フラッシュを使って雪を止めて撮られたのでしょうか。白く丸く映った雪とお茶室に向かう人物の白いマフラーが印象的な写真です。いい瞬間を撮りました。手前の丸く刈り込まれた木の茶色と緑もいい演出になっています。

(撮影日:2013年2月19日 撮影場所:日本庭園)


「倍・感動」  小久保敦央 (埼玉県)

 〈講評〉 マンウオッチングですね。時として人間の好奇心が面白い行動を見せてくれるそんな一瞬を捉えた作品です。女性の鮮やかな洋服や全員が小さくしゃがんだ瞬間など、狙ってないとなかなか訪れないチャンスではないでしょうか。

(撮影日:2013年11月12日 撮影場所:日本庭園)


「西陽」  小林茂 (東京都)

 〈講評〉 お茶室の簾に映る木の影が濃くて踊るように広がって面白いですね。上部の屋根と青空はカットして影の部分をメインにまとめられるともっとすっきりするでしょう。

(撮影日:2013年12月7日 撮影場所:日本庭園)


「御凉亭の狸」  田所俊一 (東京都)

 〈講評〉 ついに御苑の主?タヌキが昼間に現れましたか…貴重な一瞬を撮りましたね。作者はあわてずタヌキの向く方向、配置を考えてきちんとフレーミングしています。素晴らしいです。私も見てみたいですね。

(撮影日:2013年6月25日 撮影場所:日本庭園)


「樹」  田中敏夫 (神奈川県)

 〈講評〉 大胆に御苑のシンボル3本ユリノキの根本の幹の部分だけを撮りました。それぞれの幹につく雪の模様が木肌によって変化があるのも面白いですね。はりつく雪が、雪の多さと寒さを演出しています。

(撮影日:2013年1月14日 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「閉ざされた世界」  中山基司 (東京都)

 〈講評〉 今年の東京は2回もの大雪に見舞われました。しかしそんな大雪も御苑ではフォトジェニックな素材を提供してくれます。新宿門でのドラマが見えてくるような面白い作品です。黄色い傘のアクセントとホワっとソフトな作画が功を奏しています。

(撮影日:2013年1月14日 撮影場所:新宿門)


「落ち葉仮面」  橋村ちひろ (東京都)

 〈講評〉 プラタナスの大きな枯れ葉をお面にみたてた楽しい作品です。童心にかえって秋の楽しい一コマになりましたね。手の表情が見えるようもう少し広めにフレーミングするとよかったでしょう。 

(撮影日:2013年11月23日撮影 撮影場所:フランス式整形庭園)


「雪の日」  村井博美 (東京都)

 〈講評〉 降りしきる雪と青く冷たい色合いが、まるで雪国にいるかのようです。そこにユリノキの大木の下に傘をさして並んで歩く二人の人物が対比されています。斜面の上から撮ったアングルはいいのですが、手前の斜面がない方がよかったですね。

(撮影日:2013年1月14日 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「目標に向って疾走」  山根桂子 (東京都)

 〈講評〉 露光間ズームの手法でしょうか?子供たちがこちらに飛び出してくるような効果が上手く表現されています。シャッタースピードとズーミングのタイミングが上手く合っていますね。アイデアと結果がばっちりでした。

(撮影日:2013年6月1日 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「金葉燃ゆ」  李家正人 (東京都)

 〈講評〉 夕日に赤く染まる銀杏の大木の下で二組の人物がそれぞれに秋を楽しんでいるようです。そんな一瞬を影からそっと見ているような作者の視線を感じます。手前から奥へ伸びる木の存在感もありますね。

(撮影日:2013年12月6日 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「花を写す」  渡邊洋 (東京都)

 〈講評〉 晩春の散り桜を楽しむ2人の語らいが聞こえてくるようです。主役に外国人の女性を選ぶ事で印象的になりましたね。また手前の桜の木の大木を額縁効果のように画面に取り入れて中央へ目線を誘導しているところが技巧的です。

(撮影日:2013年4月18日 撮影場所:中の池)

 (子供の部)大好き新宿御苑賞 (11点)

「光の空間」  浅見萌花 (東京都)

 〈講評〉 地面に敷き詰められた落ち葉と逆光の赤いもみじの葉っぱがきれいです。秋の日の雰囲気のある写真です。地面が斜めになってしまいましたね。脇をしめてカメラをしっかり持って水平にして撮るといいですよ。

(撮影日:2013年12月15日 撮影場所:母と子の森)


「ひかったはっぱ」  新井エマ (東京都)

 〈講評〉 赤い紅葉の木、黄色い銀杏の葉っぱ、白いプラタナスの幹の色、3つの秋の色に注目して組み写真にしたのが素晴らしい着眼点です。1点ずつより3枚の写真で見せる事で鮮やかな秋の色のイメージが表現できたと思います。

(撮影日:2013年11月24日 撮影場所:イギリス風景式庭園他)


「はっぱのじゅうたん」  新井藤吾 (東京都)

 〈講評〉 落ち葉をテーマにそれぞれ違った場面で3枚の組み写真を作っているのがすごいです。難しい手法に挑戦しましたね。中でもプラタナスの根元でポーズをとる男性のポートレート写真は、これ一枚でも魅力的な素晴らしい写真です。

(撮影日:2013年11月24日 撮影場所:中の池、下の池)


「鏡の中の白い鳥」  高橋翼斗 (東京都)

 〈講評〉 新緑の映り込みの美しい池にシラサギが一羽、まるで絵画のような趣です。シラサギの獲物を狙う緊張感が静かな画面から伝わってくるようです。構図も決まっていて大人の部に出しても入選するような完成度の高い作品です。

(撮影日:2012年5月16日 撮影場所:母と子の森)


「空を見ている花」  田中期会 (東京都)

 〈講評〉 うっとりするようなきれいなバラの花を画面手前に、背景には御苑の庭園風景がちょうどいいボカし具合で写されています。大人が撮ってもなかなかこうはいきません。レンズの使い方が上手で、相当な腕前の持ち主です。

(撮影日:2013年11月17日 撮影場所:フランス式整形庭園)


「未来に伸びるイチョウの木」  カー湧杏サミュエル (埼玉県)

 〈講評〉 大きな銀杏の幹ですね。手を広げて覆いかぶさってくるような、こちらに迫ってくるような迫力があります。“感じたまま”を素直なフレーミングで撮った写真で、見る側に良く伝わります。

(撮影日:2013年11月23日 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「燦燦」  傳あかり (静岡県)

 〈講評〉 逆光のまぶしい写真ですが、人物の間に太陽の強い光の紫色のゴーストがデザインのように入りましたね。太陽が炎を吹きだしているようで面白い効果になっています。偶然だと思いますが、狙ったとしたらすごいです!?

(撮影日:2013年11月23日 撮影場所:母と子の森)


「ぎょえんをつつむこいする空」  沼田百合香 (東京都)

 〈講評〉 赤く染まった夕焼けがきれいです。でも暗くなるからちょっとブレちゃったかな?暗い時はブレやすいからシャッタースピードを上げたり、三脚を使って撮るといいですよ。ドコモタワーの先端と木々の形がシンクロしていて面白いです。

(撮影日:2012年7月27日 撮影場所:上の池)


「まっかな秋」  松本光平 (東京都)

 〈講評〉 赤いもみじの葉っぱを大胆にクローズアップして青い空いっぱいに広がるように撮っています。葉っぱをコーナーから中央へ流れるようにフレーミングしたのが大人顔負けですね。秋の雰囲気が漂う作品です。

(撮影日:2013年11月30日 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「タムケヤマのお腹の中はへびみたい」  三原千幸 (東京都)

 〈講評〉 タムケヤマモミジの枝の曲がりくねった様子が良く写っています。下から撮る写真はシルエットになるのですが、これは斜光線で立体的に枝の形が見えていますね。光や被写体をよく観察しています。

(撮影日:2013年11月24日 撮影場所:イギリス風景式庭園)


「池に写る植物たち」  養松杏果 (東京都)

 〈講評〉 どんよりとうす雲がかかった日なのですが、ドコモタワーがわずかに斜光線で照らされて立体的に映ったのが良かったですね。モノトーンな落ち着いた雰囲気のある作品です。

(撮影日:2013年11月3日 撮影場所:中の池)


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