最新情報:四季の風景

四季の風景 2016年12月24日 11:14

オオタカ現る!

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 先日午後、「タカらしき野鳥が地面に降りている」と連絡が入りました。急いで現場に駆けつけると、そこにいたのはドバトを捕食するオオタカでした。
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 よほど空腹だったのか、一心不乱に獲物に食らいついています。写真を撮ろうと接近しても、さして気にも留めない様子。鋭い眼光、嘴に爪。猛禽類の王者の風格が漂います。
 20分以上食べ続けた後、オオタカは近寄った散歩中の犬に驚き飛び去りました。するとすかさずカラスが参上。食べ残しのドバトを咥え、瞬く間に飛んで行ってしまいました。その間、わずか1分程の出来事でした。20161215I (186).JPG
 御苑において、食物連鎖の頂点に立つのがこのオオタカです。主に小型鳥類を捕食しますが、食べ終わった後にはむしり取られた羽などの食痕(=獲物を食べた痕跡)が残ります。オオタカによるものと思われる食痕は苑内でもよく見つかり、普段から活動している事がわかります。それでも、なかなかその姿は目撃できないものです。
(写真:カラスが飛び立った後の食痕)027.JPG
 実際にオオタカを見た方からは、「意外と小さい、もっと大きな鳥をイメージしていた」と聞きます。
 オオタカの体長は50~60㎝程と、カラスと同じ位です。「オオタカ」の名の由来は諸説ありますが、背面が青みがかった黒灰色のため、「あおたか」が転じて「おおたか」になったのではとも言われています。
 夜行性のフクロウやアオバズクとは異なり、オオタカは白昼堂々狩りをします。また御苑では越冬のために出現するため、これからの時期に見られる機会が増えるでしょう。 
 閑院宮邸跡展示室にもオオタカ(若鳥)の剥製を展示しています。お立ち寄りの際は是非ご覧ください。

 

四季の風景 2016年11月15日 16:06

秋のたより

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 朝夕の寒暖の差が大きくなった今日この頃、苑内の風景にも秋の深まりを感じるようになりました。
 乾御門の西、一條邸跡のオオイチョウが鮮やかに色づきました。ご覧いただくのにはやはり天気の良い日がお勧めです。黄葉が秋の青空に映え、見ごたえがあります。
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 紅葉は場所によって色づき具合に差があります。かなり色づいた木も、まだ青々としている木も見られる中、多くが紅葉の過程にあって美しいグラデーションをお楽しみいただけます。
 拾翠亭庭のモミジも色づき始めました。建物内から高倉橋方面を、また庭から拾翠亭をバックに観賞するのもお勧めです。
(拾翠亭は九條池周辺の工事の為、12月は参観休止となります。ご覧になりたい方は11月中の参観日にお越しください。)
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 閑院宮邸跡庭に足を踏み入れると、池の南に高くそびえ立つトウカエデが目に留まります。日に日に紅葉が進みつつあり、多くのお客様が足を止めては写真撮影を楽しんでおられます。
 同じ樹木でも天気や時間帯、角度によって紅葉の見え方が変わります。ほんの数日経っただけで、はっとする程鮮やかに色づいている事もあります。
 この季節は、景色のすべてが一期一会です。何度でも足を運んで、刻々と変化する秋の風景を満喫して下さい。

四季の風景 2016年9月19日 11:41

9月花ごよみ

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・ハギ(閑院宮邸跡庭、富小路口北東、児童公園、凝華洞跡北東草地他)
ムクゲ(閑院宮邸跡庭)

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皇后門059.JPG

・サルスベリ(児童公園、京都御所皇后門南西、建礼門南、中山邸跡、出水の
  小川東、拾翠亭、間ノ町口、富小路休憩所北、寺町御門他)
  今年は花数が増えるまでがゆっくりでした

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・キクイモ(猿ヶ辻東バッタが原東寄り)ヒガンバナ150.JPGヒガンバナ028.JPG
・ヒガンバナ(苑内各草地)ツルボ117.JPG
・ツルボ(今出川口南東、清和院御門北西草地他) 咲き始めました。

 

 

 

四季の風景 2016年8月17日 09:53

8月花ごよみ

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・サルスベリ(拾翠亭、間ノ町口、富小路休憩所北、寺町御門他)
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・ムクゲ(閑院宮邸跡庭)066 ハギ.JPG
・ハギ(富小路口北東他)

四季の風景 2016年5月14日 11:06

閑院宮邸跡庭園

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 新緑の美しい5月、季節の自然を身近で楽しみたいという方は、地下鉄丸太町駅から程近い閑院宮邸跡の庭を訪れてみましょう。
 間ノ町口を入って左手の門をくぐり、左側の苑路を進んで行くと、やがて右手に白壁の蔵が見えてきます。その手前で苑路は二手に分かれますが、その左側の草地を見下ろすと…。040.JPG019.JPG
 ちょうど見ごろを迎えたアヤメが皆さまをお出迎えです。苑路すぐ側ですので、花に顔を近づけじっくり鑑賞してみてください。053.JPG
 苑路をさらに奥へと進むと、心地よいせせらぎの音が聞こえてきます。やがて遣水と園池が姿を現し、水際に涼しげに咲くカキツバタに気が付きます。 ここで「アヤメとカキツバタの違いは?」と思われた方、両者の違いを見比べる良い機会です。
 花を楽しんだ後はベンチに座って一休み。
 木陰の苑路をくるり一周し、アヤメが咲く地点に戻ったら南西方向に視線を上げてみましょう。017.JPG
 青いツタがびっしりと絡まり、天高く枝を伸ばすエノキの巨木が目に飛び込んできます。振り返り池を前方へ見渡せば、築地塀を背景に新緑の青モミジが爽やかに風になびきます。
 間近な草花や、遠景の樹木の緑を是非お楽しみ下さい。

四季の風景 2016年3月18日 14:31

花だより

 そろそろ桜の開花が気にかかる季節となり、お問合せが入るようになりました。

 今一番の見ごろは桃林です。20160317u (22)桃林a.jpg

   先日寒い中わざわざ閑院宮邸跡展示館に立ち寄られた年配の男性から、「今日はいい一日でした。桃林がきれいで」との声を頂きました。

 梅や桜に比べるとゆったりと少し大きめの花びらは春の空気をいっぱい含んでいるかのようです。 濃い紅から白まで様々な花色が楽しめます。

    また、ハクモクレン・シモクレンも咲きだしました。

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  ハクモクレンは京都御所宜秋門の西側辺り、シモクレンは中立売御門を入って北側に咲いています。

  白と紫の2種類の花を近くで見ることができるので、モクレン鑑賞ポイントかもしれません。

  近衞邸跡・出水の小川東側のシダレザクラ、苑内に点在するヤマザクラも開花しました。日々咲き進むすがたが楽しみです.

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  一方、皆様をお迎えするための準備も余念がありません。まだまだ香っている梅を背景に、美しい水面をご覧いただくよう清掃担当の活躍を紹介してみました。

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四季の風景 2016年3月10日 15:34

梅花繚乱

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 3月に珍しく雪景色を披露した京都御苑ですが、今シーズンは比較的暖かく早くから梅が咲きました。
昨日の雨で花は一部散り始めましたが、名残の花をご覧になれます。
 白梅・紅梅とひとことで言いいますが、白にも緑色がかったもの淡いピンク色をおびたもの、紅といっても濃く黒味のあるものなどよく見ると色味もさまざまです。さらによく見ると1本の木に紅白が咲き分ける『おもいのまま』という梅を見つけることができます。一重・八重と花びらのボリュームでも印象は違います。DSCF7507.JPG
(写真:中山邸跡 白梅)
 とりわけ印象が違うのは、咲いている場所ではないでしょうか。
 中山邸跡は、明治天皇の産屋が残り幼名祐宮(さちのみや)に因んだ祐井(さちのい)という井戸が塀越しに見える御苑らしいスポットです。見ごろの八重の白梅は、往時を偲ぶよすがとなることでしょう。
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 蛤御門と出水口の間の梅林には約200本の梅があり、通路はバリアフリーです。
 駐車場にも近いので暖かく出かけやすい日には車いすでの散策を楽しんでいただけます。
 駐車場から梅林へと続く道の間は、桃林が広がっています。3分咲きから5分咲きと日いちにちと華やかになる春景色をお訪ねください。

 

 

四季の風景 2016年2月14日 16:49

黒、白、黄色♪

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 2月も半ばとなりました。寒い日は外へ出るのが億劫になりがちですが、そんな時は歩いて野鳥を探してみませんか?今回は御苑で出会えるセキレイの仲間をご紹介します。
 まずはこの「セグロセキレイ」です。年間を通して見られる「留鳥(りゅうちょう)」ですから、きっと見覚えがあるのではないでしょうか。セグロ=背が黒く、黒い顔には白い眉班が目立ちます。尾羽を常に上下させていますが、これはセキレイの仲間独特のスタイルです。
 飛び立つ時は「ジュジュジュ」と濁った声で鳴きます。20160214I (91).JPG
 続いてこちらが「ハクセキレイ」です。主に北日本で繁殖し、中部以南で冬越しします。近年は繁殖地の南下傾向があり、京都市内で繁殖する例も増えていますが、御苑では秋から冬にかけてが一番出現しやすいです。
 冬羽は灰色っぽいですが、「セグロセキレイ」とよく似た色調です。見分けるには顔に注目してください。ハクセキレイの顔は白く、黒い過眼線(目を通る線)があります。「チチン、チチン」と澄んだ声で鳴きます。
 3月頃には夏羽になり背が黒くなるので、セグロセキレイとの見分けが難しくなります。実際に江戸時代中期まで、この2種は区別がされていなかったとか。20140424I夏羽ハクセキレイ (68).JPG
(参考写真:夏羽のハクセキレイ)
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 そして、お腹から腰にかけての黄色が鮮やかな「キセキレイ」。モノトーンに一色加わるだけでずいぶん印象が変わりますね。
 他のセキレイ同様水辺を好み、この日も出水の小川を行ったり来たり。忙しなく尾羽を振り、エサ探しに多忙のようです。時に、なわばり意識が強いセグロセキレイに追いかけられてしまうことも。 

 ハクセキレイの多くは、もうひと月もすると北へ移動します。キセキレイは留鳥ですが、営巣はより冷涼な地を好みます。よって春から夏にかけては、市内でも北部の方で見かける頻度が高くなります。
 ということで、3種のセキレイをそろって観察するなら今がチャンスです。特に水辺はおすすめです。黒・白・黄色、三色のかわいらしい競演を是非御苑でお楽しみください。
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(写真左:ハクセキレイ、写真右:セグロセキレイ。エサを夢中で探していたらご対面!)

 

 

 

四季の風景 2015年12月25日 09:43

木の葉?

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 閑院宮邸跡廊下の壁に、枯葉が一枚。風で飛ばされて来たのでしょうか。
 でも、よく注意して見てください。本当に枯葉でしょうか?201512U (2)アケビコノハ.JPG
 実はこれ、「アケビコノハ」という名の蛾なのです。「コノハ」というだけあって見た目は木の葉そのもの、葉脈や葉柄(に見える部分)もちゃんとあります。
 葉に擬態する昆虫は色々ありますが、この蛾の面白い所は前翅上部の丸い切り込みです。この部分、まるで虫が食った跡のように見えませんか?
 限りなく木の葉に近づこうと、虫食い跡まで再現したのでしょうか?真相はわかりませんが、リアリティのある擬態にはただただ感心です。201512U (12)アケビコノハ.JPG
 やがて人に囲まれ危険を感じたのか、飛び立とうと翅を広げます。すると地味な前翅の下から、色鮮やかな目玉模様が現れました!
 普段は枯葉になりきっていますが、いざ危険が身に迫ると、インパクトある後翅を見せつけて相手を驚かせる狙いなのかもしれません。むしろこの時は「驚き」よりも、美しい後翅が見られた「感動」の方が大きかったのですが。201512U (7)アケビコノハ.JPG
 これだけ木の葉そっくりだと、見つけようとして簡単に見つかるものではありません。今回は壁にいた事で、幸いにも気が付き観察できました。
 アケビコノハは成虫越冬です。ですからこれからも、運が良ければ(こちらが気が付きさえすれば?)春を待つ「枯葉姿」に出会えるかもしれません。もしかすると今、目の前にある一枚の枯葉が、アケビコノハかもしれませんよ。

 

 

 

四季の風景 2015年11月18日 13:16

秋のたより

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 11月半ばを過ぎ、苑内は秋らしい風景へと移り変わって来ました。「御苑の紅葉は今どんな具合ですか?」とのお問い合わせを最近、度々いただいております。
 一條邸跡、凝華洞跡のオオイチョウも鮮やかに色づき、多くの来苑者が足を止め見上げています。連日の雨に葉を散らしつつも若い葉も多くあり、これからご来苑されても十分黄葉をお楽しみいただけると思います。
(写真:凝華洞跡)

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 場所にもよりますが、モミジの紅葉のピークまではもう少しでしょうか。現在は、青モミジから色づいていく過程のグラデーションをお楽しみいただけます。一面真っ赤な紅葉もいいですが、若さが残る色とりどりの紅葉もいいものですね。
(写真:堺町休憩所前)20151118I024宮邸跡庭.JPG
 閑院宮邸跡庭に植栽されているモミジは、上部の葉から徐々に色づき始めました。全体が色づくまではまだかかりそうですが、日々刻々とその景色は変化しています。特に鮮やかな紅に染まるこの木は、独特の楽しみ方ができるモミジです。気になる方は是非、閑院宮邸跡へ足をお運びください。
 最近は雨が多く青空恋しい日々ですが、しっとりと雨に濡れた落ち葉にもまた、季節の風情を感じます。連休間近です。季節のみどころに溢れる、御苑の散策をお楽しみください。

  


 

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