最新情報:開催報告・レポート

開催報告・レポート 2019年1月26日 15:41

冬の自然教室

20190120 85.JPG 1月20日(日)、御苑北西部の乾御門前集合で冬の自然教室が開催されました。当日は朝から生憎の雨、途中から雨脚が強まりさらに冷え込みました。
冬の自然をリアルに感じつつ、この季節ならではの野鳥、植物、きのこ、昆虫の観察を皆様と共に楽しみました。
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 葉が落ち見通しが良くなる冬は、バードウォッチングには最適な季節です。降雨の中でも、10種類以上の野鳥を観察できました。
 アオゲラ(御苑ではやや珍しい、キツツキの一種)の目撃情報があり、まずキツツキの身体構造について説明がありました。長い舌の先がやじりのような形で粘着力があり、昆虫等を捕獲しやすくなっているとの事。また木を激しく突いても(1秒間に約20回)脳震盪を起こさない様、衝撃をうまく吸収する仕組みになっています。実際、ガラスに衝突して救護機関に運ばれてくる野鳥の中に、キツツキの仲間はいないそうです。
 その後、雨の中じっと佇むアオサギに遭遇。なぜ、濡れても平気なのか?野鳥の「防水対策」について、アオサギと他の種との違いも含めてお話がありました。
当日観察できた野鳥(2班合計):アオゲラ、アオサギ、アトリ、エナガ、シジュウカラ、シメ、ジョウビタキ(メス)、シロハラ、ヒヨドリ、メジロ等
20190120 (65).JPG 植物では、コブシの冬越しの様子を観察しました。枝先には白っぽくなめらかな毛で覆われた冬芽がついています。観察の為、落ち枝につく大きな冬芽を分解してみました。
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 毛の生えた表面部分を取り除くと、中から花びらや雄しべ等、花の元となる部分を確認できました。さらに枝を良く見ると、やや小さく色や毛の質感が異なる冬芽も発見。大きな冬芽との違いについても説明がありました。
 その他、見ごろのロウバイの花の構造や密生している理由について、ユーモア交じりにお話を頂きました。
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 きのこは「地下生菌」のお話がありました。「トリュフ」の様な「一生を地中で生きるきのこ」の仲間で、その特徴ゆえ専門家でもなかなか見つけられないそうです。地下生菌独特の胞子の拡散方法についての説明があった他、用意してあった実物を切り、珍しいきのこの断面を観察しました。
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 昆虫も越冬が主なテーマです。ハラビロカマキリの卵を観察したり、テントウムシに見られるような「集団越冬」について解説がありました。
 また、樹木の洞に越冬中のクチベニマイマイ(カタツムリ)を発見。「カタツムリは昆虫ではありませんが…」という言葉から「昆虫の定義は何か?」と話が発展。「クモも虫だと思っていた」という昆虫初心者にも納得の、わかりやすく楽しい解説をして頂きました。

 「京都御苑自然教室」は春夏秋冬、一年に4回開催しています。詳細は京都御苑ニュース、苑内ポスター、ホームページ等で随時お知らせしています。初心者向きの自然観察会ですので、お気軽に参加下さい。


  

 

 

 


 

  

 

 

 




 

 

開催報告・レポート 2018年11月23日 16:03

秋の自然教室

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 11月18日(日)、御苑南東部の富小路口集合で秋の自然教室が開催され、お子様も含めた合計62名の参加がありました。当日は秋晴れに恵まれて和やかな雰囲気の中、昆虫、きのこ、野鳥、植物の観察を楽しみました。
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 昆虫の観察では「外来生物」がテーマでした。在来生物や産業等への影響が問題視され久しいですが、外国から持ち込まれたもののみならず、在来生物でも生息していない地域に移動させられたものは「外来生物」となるそうです。紹介された外来生物の中には、あたかも在来のように身近で見られるものもあり、驚かれた参加者もおられました。
 特定外来生物として「クビアカツヤカミキリ」が挙げられました。サクラ、ウメ等バラ科樹木に寄生し枯らしてしまうカミキリムシで、大阪等周辺でも確認されています。御苑では未確認ですが、いつ京都で発見されてもおかしくない状況です。
 特にソメイヨシノへの被害が甚大で、拡大を防がなければ近い将来お花見ができなくなるとお話がありました。また発見した場合の対処の具体的な説明がありました。
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 きのこは、参加の皆さんと一緒に探しながらの観察でした。特にお子様は見つけるのが早く、松毬に発生した「マツカサキノコモドキ」や「ニセマツカサシメジ」を先生の元へ何度も運んでくれました。先生から「毎年松ぼっくりがいっぱい落ちてそのままだったら、地面が松ぼっくりだらけで歩けなくなるでしょう?いつのまにかなくなってるのは、きのこが松ぼっくりを土に戻してくれているからなんです。だから草も生えるし、虫が暮らすこともできるんですよ。」と、きのこの還元者としての役割について誰でもわかるよう説明がありました。
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 そして、きのこの意外な一面?「きのこ染め」の紹介もありました。
 写真(上)は御苑でも発生するコツブタケ(写真中)を使った、絞り染めのハンカチです。これを見て、まさかきのこで染めたと思う方は少ないでしょう。実際にきのこ染めをされている方は少なく、貴重なものでもあるそうです。
 どのきのこでもできるわけではなく、コツブタケは染めに向いた種で、きのこが変われば色も変わるとのこと。先生は普段から様々なきのこ染めを身に着けておらるそうです(写真下:先生のマフラーもきのこ染め)。食べる以外のきのこの楽しみ方に、参加の皆さんも関心の幅が広がった様子でした。

 他、野鳥では冬鳥として御苑に出現する「アオバト」等のハトについて、植物ではモミジ、イチョウ、カツラ等の紅葉、黄葉について、昆虫ではアオバズクの食痕や昆虫の名前の調べ方について等も解説されました。「京都御苑自然教室」は春夏秋冬、一年に4回開催しています。詳細は京都御苑ニュース、苑内ポスター、ホームページ等で随時お知らせしています。初心者向きの自然観察会ですので、お気軽に参加下さい。


 

 

 

 

 

  

 

 

 


 

開催報告・レポート 2018年8月10日 11:36

夏のトンボ池一般公開

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 8月3日(金)~5日(日)、夏のトンボ池一般公開が行われました。期間中の京都市の予想最高気温は38℃以上と相変わらずの猛暑でしたが、四方を樹木に囲まれたトンボ池周辺は街中より涼しく感じられました。
 5月に行われた新緑のトンボ池一般公開からのリピーターや、夏休み中の子ども達の参加で賑わった3日間でした。
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 多くの生きものを観察していただけるよう、トンボ池ではスタッフが生きものの居場所をある程度事前に調査していますが、来場者が珍しい生きものを発見される事もあります。公開初日には、お子さまが大きなテントウムシを受付テントに持ち込まれました。
 調べると、「ハラグロオオテントウ」と判明。体長は1円玉の半分位でしょうか。ナミテントウの2倍近くあるかもしれません。
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 そして名前の通り、腹側は黒色でした。それにしても「腹黒」とは、少しかわいそうな名前ですね。トンボ池では初観察の種として記録されました。
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 2日目も大物が現れました。体長11㎝はあろうかというどっしりとしたメスのモリアオガエルです。トンボ池に出現する成体は6~8㎝程の個体が多く、一目でその特大ぶりを実感できました。また、黒い斑紋が身体の広い範囲に入っています。トンボ池ではほぼ無地に近い個体が多いこともあって、「こんなに大きく、柄の入ったモリアオガエルは珍しいですね。」と多くの方の注目を浴びていました。
 残念ながら3日目はどこかに移動してしまいましたが、トンボ池の観察史上、1,2位を争う大きさであったことは間違いなさそうです。
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 その他、オタマジャクシの尾の名残のある、子ガエルはあちらこちらに。
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 水生生物展示コーナーでは、ヤゴや魚類、オタマジャクシなど様々な生きものを展示。写真はカワニナ(左)とモリアオガエル、ツチガエルのオタマジャクシが同じエサを仲良くシェアしているところ。お子さまが夢中で観察していました。
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 林地では葉に擬態した大きな昆虫を発見。キリギリス?クツワムシ?来場者、スタッフ共々調べた所、サトクダマキモドキとわかりました。バッタの仲間の同定は難しいです。
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 夏休みの自由研究?熱心に2人の講師に質問する姿も。素晴らしい研究成果が期待できそうですね。
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 次回公開は来年度、新緑の時期を予定しています。詳細は決定次第お知らせ致します。

   




 


 


 

 

 

 


 

開催報告・レポート 2018年7月29日 14:00

夏の自然教室

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 7月22日(日)、御苑南西の閑院宮邸跡前集合で夏の自然教室が開催されました。連日の猛暑で当日も気温が上昇しましたが、参加者の皆様には水分や休憩を適宜取っていただきながら、夏の昆虫、きのこ、野鳥、植物の観察を楽しみました。
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 今回の植物は「知っているようで知らない樹木の果実」というテーマでトチノキ等の実を観察しました。トチノキは春、円錐状に白く小さな花をたくさんつけますが、その数に対して果実はわずかしかできません。その理由は何なのでしょう?
 円錐状の花序のうち、将来果実になる両性花(雄しべと雌しべ、両方を備えた花)は下の方に少しあるだけで、上の方にあるのは雌しべが退化した雄花です。蜜を求めて訪れるハチは、花序の下部から上部へと順に移動し、てっぺんに達すると飛び立ちます。こうして花粉を身につけたハチが他の花(花序)へ移り、同じ行動を繰り返す事で受粉が行われる仕組みです。
「ハチの動きを考えるとこの花の構造は、違う花の花粉を確実に受粉するため工夫されたものなのでしょう。」とのことでした。
(写真上:【参考】春に開花したトチノキ)
(写真中:花序の下の方に数個だけ結実した現在のトチノキ)
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 昆虫では危険な生きもの、特にハチからどのように身を守るかというテーマです。野外観察で「ハチを刺激する黒色の服装は避けるべき」と言われる理由や、ハチに遭遇した場合にとるべき行動について具体的に解説してくださいました。
「ハチを手で払う行為は、ハチからは攻撃と見なされかえって危険なので静かにその場から離れるように。また刺された時に現れる症状は人により異なるので、自分で判断せず早急に病院を受診する事が大切です。」というお話でした。
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 ちょうどエノキのウロにミツバチが営巣しており、出入りする様子をフィールドスコープで観察することができました。
 

 「京都御苑自然教室」は春夏秋冬、一年に4回開催しています。詳細は京都御苑ニュース、苑内ポスター、ホームページ等で随時お知らせしています。初心者向きの自然観察会ですので、お気軽に参加下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開催報告・レポート 2018年5月30日 17:17

新緑のトンボ池一般公開

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 5月25日(金)~27日(日)、新緑のトンボ池一般公開が行われました。開門前から多くの方がお待ちになられ、毎年の公開を皆様が楽しみにされている事を実感しました。
 3日間合計でのべ673名の入場があり、普段は閉鎖されているトンボ池周辺の自然を楽しみました。
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 池の上部に張り出した枝に、白い泡状の塊が所々見られます。これがモリアオガエルの卵塊(らんかい)で、中で卵がオタマジャクシになった後、雨の力などを借りて池の中に落ちていきます。
 初めてお越しになられたという女性は、「最初は巨大なカマキリの卵かと思いました。カエルの卵は水中にあるものと思い込んでいたので驚きです。確実に水の中に落ちる位置に産卵しているのがすごいですね。」と感心しておられました。
 今年は卵塊の数が多い印象です。順調に行けば多くのオタマジャクシが誕生するでしょう。夏の公開時には、変態したたくさんの子ガエルに出会えるかもしれません。
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 初日にはなかなか見られなかった成体のモリアオガエルでしたが、2日目、3日目と数か所に出現しました。皆さんが見守る中、場所を移動しようとした1匹のモリアオガエル。付近の細い草を掴んだ瞬間、バランスを崩しくるっと裏返ってしまいました。それでも落ちずに、器用に態勢を保っています。これも発達した指先の吸盤のおかげなのでしょう。
 その場にいた男性は、「滅多に見られないモリアオガエルの腹側を観察でき、面白い写真が撮れました。3日間通った甲斐がありました。」と嬉しそうに話しておられました。
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 その他、池の東では羽化してまもないオオシオカラトンボをお子様が発見しました。抜け殻が身体の正面にあるのがわかります。翅がしっかり安定するまで、見守るように観察しました。
 また、実体顕微鏡コーナーも人気でした。金属光沢が美しい、タマムシの翅を拡大して見たり、落ちていたアオスジアゲハの翅をお子様が持ち込んで、積極的に観察を楽しんでいました。
 

~夏のトンボ池一般公開~
8月3日(金)、4日(土)、5日(日)  9:30~12:00

詳細は京都御苑ニュース、苑内ポスター、ホームページ等で随時お知らせ致します。

 

 


 

 

 

開催報告・レポート 2018年5月 3日 14:51

春の自然教室

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 4月22日(日)、御苑北東の石薬師御門前集合で、春の自然教室が開催されました。今回は290名の参加があり、近年での最高人数となりました。
 当日は4月らしからぬ真夏日となりましたが、日陰を辿りながら昆虫、きのこ、野鳥、植物の観察を楽しみました。
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 植物の解説では「サクラとウメの花の違いは?」という問いかけからスタートです。共に身近な花ですが、いざ説明するとなると考え込んでしまう様子の参加者もちらほらと。講師から「ウメは枝からいきなり花が1つずつ咲き、サクラは枝分かれして4つ位の花が咲く」と説明があった後、今回のテーマの1つのウワミズザクラを観察しました。幹や葉はサクラそのものですが、ブラシの様に咲く花は良く知るサクラの姿とも異なります。
 開花までの過程も独特で、花の後葉が出るソメイヨシノと逆に、葉が先に出て蕾、そして花を咲かせます。「葉が先に出る為に花は目立たないが、その分ブラシ状にたくさん咲かせる事で、昆虫たちを呼び寄せる事ができます」とのお話でした。
(写真下:【参考】開花まもない頃のウワミズザクラ)
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 野鳥では樹上にトビの巣を見つけ、遠方からフィールドスコープで覗きながらの解説となりました。トビといえば鴨川等でも良く出現する野鳥ですが、弁当のおかずを持って行かれた等の経験をされた方も参加者の中におられた様です。トビの数は増加傾向にあり、人間の餌付け等による摂取カロリーの増加が原因として考えられるとのお話がありました。
 摂取カロリーが増える事で丈夫な卵が産まれ、丈夫なヒナが育つ確率が高まり個体数が増加します。ところが、増えすぎる事で何らかの弊害が生じると、駆除という動きにつながりかねません。
「良かれと思って餌付けをする方もおられますが、その行為が生態系に影響しその命を危険にさらす原因にもなり得ます。トビに限らず生きものを守るには、人間から食べ物を与えない事も重要です。餌付けをしないのは勿論、トビに対しては食べ物を取られない様な対策を行うことも有効です。」
と、具体的な方法についての解説もあり、皆さん真剣な表情で聞き入っておられました。
(写真下:トビの巣を下から)

「京都御苑自然教室」は春夏秋冬、一年に4回開催しています。詳細は京都御苑ニュース、苑内ポスター、ホームページ等で随時お知らせしています。初心者向きの自然観察会ですので、お気軽に参加下さい。

 

開催報告・レポート 2018年2月 1日 11:10

冬の自然教室

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  1月21日(日)、堺町御門北の鷹司邸跡集合で、冬の自然教室が開催されました。太陽が隠れると寒さが身に染みる天気でしたが、お子様を含め合計81名のご参加がありました。
 今回は、鷹司邸跡より北へ長く伸びるコースを取り、昆虫、きのこ、野鳥、植物の観察を楽しみました。
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 きのこではまず、サクラの古木に発生したカワウソタケを観察しました。名前の由来はカワウソのような毛が生えていること。ちなみに「コアラタケ」というきのこも存在するそうで、動物にちなんだ名前に子供たちも興味津々の反応です。他に松ぼっくりから発生したきのこ、モミの木に何年もかけて成長する珍しいモミサルノコシカケを観察できました。
 講師は「きのこがついたから樹木が弱ったのではなく、樹木が弱くなったからついたのです。きのこが樹木や松ぼっくりを健康な土に返してくれるからこそ、また新しい命が生まれ育つのです。」と、子供たちや初参加の皆さんにもわかりやすく解説してくださいました。
(写真:松ぼっくりから発生したきのこを観察)
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 植物のテーマは「身近なのにどこが違うの?サザンカとツバキ」です。一番わかりやすいのは花の終わり方で、サザンカは花弁がバラバラに散るのに対し、ツバキは花ごと落ちます。落ちたツバキの花を分解すると、雄しべの下半分は筒状に合着し、花弁の根元とくっついていました。それでも例外はあり、市内上京区の地蔵院にはツバキなのに花弁が1枚づつ落ちる「五色八重散椿」という品種があるとの事です。
 他にも枝、葉、香り、花期他様々な違いがあり、皆さん2種の花を真剣に比べていました。
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 野鳥では、出現した種について様々な話題があがりました。ハトが首を振りながら歩く理由、ヒヨドリやメジロのくちばしが下に曲がっている理由、エナガ、シジュウカラ等が混群(異なる種類の野鳥が入り混じった群)を結成する理由…等々、講師の解説に聞き入る皆さん。
 最後には、草地に降りた冬鳥のツグミを発見しました。歩き方が特徴的で、地上を数歩進んでは立ちどまり、姿勢を正すを繰り返します。フィールドスコープでユーモラスな動きを覗き込んだ親子は、「とてもかわいかった」と満足そうでした。
(写真下:立ち止まり姿勢を正した時のツグミ)

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開催報告・レポート 2017年10月22日 10:03

秋の自然教室

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 10月15日(日)、秋の自然教室が開催され、お子様を含めた合計32名のご参加がありました。
 生憎の雨でしたがその分じっくり観察ができ、参加された皆様の満足度はとても高かったようです。今回は御苑北東部、石薬師御門周辺で昆虫、きのこ、野鳥、植物の観察を楽しみました。
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 野鳥の観察中、時折モズの鋭い高鳴きが聞こえてきます。これは、餌が豊富な縄張りを確保する為の「縄張り宣言」だと解説がありました。この季節、縄張り争いはオス・メス関係なく行われ、時には激しい空中戦になるのだとか。
 モズはタカのように鋭く曲がったくちばしを持ち、かつては「モズタカ」と呼ばれ猛禽類の仲間とされていたとの事です。
(写真:猛禽類であるトビと、モズのくちばしを比較)
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 連日降り続いた雨のおかげで、様々なきのこがあちらこちらに!きのこの観察には事欠かない、好条件でした。
 母と子の森で、イボテングタケが複数発生していました。童話に登場する、水玉模様がついたきのこ。そのモデルとされたきのこの仲間です。それぞれ発生時期が異なり、大きさや形、働きが違います。
「こちらは小学生、あちらは20代…」等と、人間の年齢になぞらえ説明していただきました。
(写真上:右が小学生、左が20代(人間に例えて)のイボテングタケ。他に赤
 ちゃんや60代のきのこも観察できました。)
(写真下:【参考】横から見たイボテングタケ)
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 さらに日本最強の「猛毒きのこ」、カエンタケについての注意喚起もありました。外見が似ている「ベニナギナタタケ」と誤り発生した中毒事故が、国内でも報告されているとの事です。両種の写真を見比べ、「確かに似ている!」という声が上がりました。
 カエンタケが「日本最強の猛毒」とされている理由の解説、「見つけても、決して触らぬように」とのアドバイスに、皆さん真剣な表情で聞き入っていました。
 

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開催報告・レポート 2017年7月28日 16:36

夏の自然教室

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 7月23日(日)、夏の自然教室が開催されました。夏休みに入ったばかりのお子様連れも目立つ中、合計93名のご参加がありました。
 今回は御苑北西部、乾御門周辺で昆虫、きのこ、野鳥、植物の観察を楽しみました。
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 昆虫の塚本先生の解説テーマは「危険な生きものたち」。最近各地で確認されている「ヒアリ」の話題に始まり、マダニ、スズメバチ、カ、ヘビ類などからいかに身を守るかについて、先生ご自身の体験談も交えてお話いただきました。野外では極力肌を出さない、ハチを刺激する黒色の服装は避ける…等々。早速、現在の身なりを確認される方もおられました。夏休み、野外でのレジャーを想定してか、真剣に聞き入る親御さんの姿も目立ちました。
(写真:スズメバチ他、毒を持つ昆虫標本を観察する参加者)
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 同じく昆虫の谷先生からは、セミの抜け殻のオス・メスを見分ける方法について教えて頂きました。「今日は全員が見分けられるようになりましょう。」との言葉に、大人も子ども真剣な表情です。新しい抜け殻を見つけては、何度も何度も先生に尋ねるお子様。あるお母様も、「私も見分けられるようになりました。知っていると知らないとでは大きな違いですね。」と嬉しそうに話しておられました。
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 植物の片山先生からは、エゴノキついての解説です。実(み)は昔、石けんの代用品として洗濯に使われていたとのお話があり、ちょっとした実験をしてみました。
 水を入れたビニール袋に実を1つ入れ、手でしばらくもみこみます。すると、水の表面がだんだん泡立って来ました。これは「エゴサポニン」という、実に含まれる成分によるものなのだそうです。見ていたお子様たちも興味津々で、「実を2つ入れたらもっと泡立つの?」などと声が上がっていました。
(写真上:エゴノキの若い実、写真下:エゴノキの実と水が入った袋をもみこむ子どもたち)

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開催報告・レポート 2017年4月25日 16:44

春の自然教室

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 4月16日(日)、初夏を思わせるような日差しの中、春の自然教室が開催されました。今回は183名もの方々にお集まりいただき、大変な盛り上がりの教室となりました。富小路口を出発し、周辺で野鳥、昆虫、植物、きのこの観察を共に楽しみました。
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 今回の植物のテーマは「奥ゆかしい春の花を観察してみましょう」。春の華やかな花々に紛れてひっそりと咲く、アオキやモミの花を探しました。
 モミは黄緑色の雄花が、たくさんぶらさがるようについていました。少し触れただけで大量の花粉が舞い散って、皆さんからはざわめきが。一方雌花は高所に少しだけ、上向きに緑色の花をつけていました。
 また、モミが棺桶の材として使われる理由についての解説があり、多くの方が興味津々聞き入っていました。
(写真:モミの雄花と雌花)
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 きのこの解説でもモミに着目しました。幹に発生していたのが、「モミサルノコシカケ」です。
 きのこが発生する事で一見健康そうなモミも、実は弱った状態だとわかる、という解説がありました。きのこは樹木の状態を私達に知らしめる、「樹木の代弁者」と言われる所以です。
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 続いてのきのこは「冬虫夏草」の一種、オオセミタケです。アブラゼミの幼虫から発生し、マッチ棒のような頭部まで長く伸びた様子を、標本も併用して観察しました。冬虫夏草という言葉は知っていても、実物を見た事のある方は少ないようです。特に普段は地中に埋もれている幼虫の部分も見られた事が、皆さんの印象に残ったようでした。

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