日中の気温がぐんと上昇し、「黒木の梅」が一気に見ごろを迎えました。力強くも柔らかな花を写真に納めようと、近所の方や観光で立ち寄られた方々で大変賑わっています。
開花を心待ちにしていたのは人間だけではなかったようです。成虫で越冬していたテングチョウが蜜を求めやってきました。花から花へと軽やかに飛び交い、春の訪れを喜んでいるかのようです。
メジロも度々、群れをなし吸蜜に訪れます。梅の紅色にメジロの緑が映え、実に春らしい美しさを醸しだします。
これに青空が重なるとその鮮やかさは見事に引き立てられ、観梅が何十倍も楽しくなります。
一本の木から紅白の花を咲き分ける品種「おもいのまま」も見ごろです。
遠目に見ると隣り合う紅梅・白梅が重なっているように言えるかもしれませんが、幹に近い枝を見るとそうでないことがはっきりわかります。2色あるというだけで、随分と雰囲気が華やぐものですね。梅林で観賞いただけます。
見ごろを逃さぬよう、是非ご来苑ください。
御苑ニュース春号を発行致しました。
名所の桜・御苑の桜 高木 博志
有栖館(有栖川宮旧邸)のこと 山岡 景一郎
春に歩く 塚本 珪一
自然ふれあい教室 谷口 久仁子
。京都御苑さくらマップ 散策の際にご活用下さい
「黒木の梅」がやっと咲き始めました。「見頃はいつか」と多くの人から連絡をいただいていますが、15日前後と推察・願望しています。
蕾を観察していただくのも観梅の楽しみの一つです。ご覧のように「黒木の梅」はボリューム豊かな蕾です。雨後の快晴は一気の開花を演出します。心に残る映像を撮るには午前の青空が必要条件です。昆虫、野鳥の訪れも観察して下さい。
撮影時期を逃がさず、自信作一枚、パチリ。ご来苑をお待ちいたします。
閑院宮邸跡東門周辺の白梅・紅梅は見ごろを迎えています。また、ここより100M程北にある梅林では50本ほど見ごろを迎え、150本程が開花し始めたところです。
「おもいのまま」2本も咲き始めました。梅林全体としては2分咲きとご案内します。
東門北東にあるオガタマも咲き始め、清楚な花弁が眼を癒してくれます。目立たないものですから、来苑者はそばを通っても気がつきません、案内すると大歓声です。