北の丸公園の魅力(1)

見どころ最新情報一覧

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  • 皇居外苑でとっておきの1枚を撮影してみませんか? 皇居外苑の見どころ

    2017年8月22日  皇居外苑でとっておきの1枚を撮影してみませんか?

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歴史遺構

北の丸公園のルーツ

北の丸公園

江戸城の本丸や吹上御苑と接する北側に位置し、三代将軍家光時代には、三男長松(甲府宰相綱重)や春日局、天樹院(千姫)、弟の駿河大納言忠長らの屋敷がありました。その後、1731年(享保15年)に田安家と清水家の屋敷地となり、幕末まで続きました。明治になると近衛兵の兵舎が置かれ、1969年(昭和44年)に昭和天皇の還暦を記念して北の丸公園として整備し、一般に開放され、現在に至っています。

田安門と田安門櫓

田安門 田安門櫓

東西を深い濠地の牛が淵と千鳥ヶ淵に囲まれ、南を江戸城中心部に接しており、内郭の最北端に位置して、北側が高い台地を形成しています。田安門外は、土塁が築かれていて、その両側にはソメイヨシノが並び、もみじも見られます。田安門は文化遺産に指定されています。

雁木坂が残る清水門

雁木坂が残る清水門

小さな橋を渡り高麗門をくぐると、枡形形式の広場があります。そこから渡櫓門をくぐって左に曲がっていくと江戸時代そのままの「雁木坂」が残されています。清水門の創建年代は不明ですが、1620 年(元和6 年)には既に存在していた記録があり、現在のものは、明暦の大火後の1658 年(慶長17 年)に再建されたと考えられています。

雁木坂

雁木坂

高さがあって幅のある階段は登りにくく、間の空いた階段の形が雁の行列を作って飛ぶ姿に似ているのでこの名前がついたと思われます。江戸城址で雁木坂が残っているのはここだけで、往時を知る貴重なものといえます。

築地塀が残る北桔橋門(きたはねばしもん)

北桔橋門(きたはねばしもん) 築地塀

北桔橋門の両袖には、白い築地塀が残されていて、天守閣の背後の守りの重要性を感じます。このあたりの石垣は、江戸城の城壁の中で、最も高く(18.5m 内外)堅牢に野面積み(のづづみ)という工法が用いられていますが、これは、自然石をそのまま積み上げるため、隙間が多く見た目には崩れそうですが、地震に対して最も強いとされています。また、平川濠には、美しく幾重にも入り込む屈折箇所が見られますが、これは、直線が長すぎると強度が落ちるために使われる「ひずみ」という工法です。さらに、角の稜線部は、長方形の角石を交互に積み上げて、全体に扇型のそりをつけ、力を両側の稜線方向から内側方向にかけあって強度の安定性を高める、算木積工法がとられています。

皇居周辺の石垣

皇居周辺の石垣 土塁式の石垣
土塁式の石垣

現在の皇居と北の丸を加えた地区は、江戸城の内廓(うちくるわ)と呼ばれていた部分です。これを各濠が取り巻いて、表側(東面)には堅固な石垣が巡らされ、裏面(西側)には土塁式石垣が延々と続いています。土塁式石垣は構造的には三段構造となっており、基礎部分は濠の中に入って土台となる大型の根石が据えられています。その上に積まれた石垣が腰巻石垣と俗称され、水面上に帯状に見られます。その上には高い土塁が築かれてクロマツや桜が植えられ続に腹巻石垣ともいわれ天端には3m前後の幅で平坦部があります。最上部の石垣は鉢巻石垣と称して高さ3m少々あります。

明治の象徴的建築美・レンガ造りの工芸館

レンガ造りの工芸館 レンガ造りの工芸館

皇居周辺の赤レンガ造りの美しい建築物としては東京駅や法務省本館が有名ですが、この工芸館もその一つです。正式には東京国立近代美術館の分室で、1911 年(明治43年)陸軍技術、田村鎮の設計で立てられた旧近衛師団司令部庁舎だったものです。1966年(昭和41 年)の北の丸地区整備にあたり、取り壊しの運命にあったところを「明治洋風煉瓦建築の一典型」として惜しむ声が上がり、重要文化財として残されました。その後、現在地に移築され、工芸部門の展示施設として利用されています。レンガ造り独特の凛とした風格と典雅な美しさのゴシック建築独特の味わいは、歴史上、建築史上貴重なものといえましょう。