(画像:昭和館から寄贈)
皇居ならびに赤坂御用地において、除草や清掃、庭園作業などの奉仕活動を行うため全国各地から上京される人々がいます。奉仕作業は原則無報酬で4日間行われますが、その間の宿泊や食事などはすべて自己負担です。1団体15人から60人で構成されるこれらの団体は『皇居勤労奉仕団』と呼ばれ、年間約1万人近くの人が参加されています。
『皇居を綺麗にしたい』という思いから始まった皇居勤労奉仕ですが、その歴史については、意外に知られていません。
今回の特集では、『皇居勤労奉仕』がどのようにしてはじまり、現在に至ったかについて、深く関わりのあった木下道雄氏(元宮内庁侍従次長)、筧素彦(元宮内大臣官房総務課長)、鈴木徳一氏(元宮城県栗原郡青年団代表)らの著書や回顧録など当協会所蔵の資料を基に、各氏の視点別に3回に分けご紹介します。