皇居外苑から国会議事堂方面へ~秋散歩のご提案♪~

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 外出もはばかられるほど猛暑の年となった今年の夏。そろそろのんびりとお散歩したいなと思っている方も多くいらっしゃると思います。今回の自分・自然マップ通信は、皇居周辺からいつもよりも少し遠出して永田町方面へ歩いて行きましょう。

 私は国民公園協会発行の「自分歩きマップ」と明治時代、江戸時代の古地図を持って出かけます!

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 出発地点は地下鉄千代田線「二重橋前駅」B6出口より90秒の場所にある「楠公レストハウス」。皇居参観の方や近隣オフィスビルにお勤めの方など多くの方が訪れる休憩所です。休憩所内では江戸時代の調理法と現在の食材が織りなす江戸の味を再現した「江戸エコ行楽重」を提供しているレストランやお酒、和菓子などを販売してる売店があります。

 

 

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 散策に出かける前に休憩所内のレストランで腹ごしらえ!

 ランチメニューは、選べる主菜と2品の小鉢、お味噌汁、ご飯、香の物が付く日本文化伝統の「一汁三菜」形式です。今日はサクサクでジューシーなムロアジのメンチカツでお腹を満たして、いざ出発です。

 

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 まずは、レストハウス目の前に佇む「楠正成像」をご覧ください。建武政権を成し得た後醍醐天皇の時代に活躍した武将です。皇居方面を望むうしろ姿からは天皇への忠臣を感じさせます。

 銅像の作者は人物が高村光雲、馬は動物を得意とした後藤貞行で上野の西郷隆盛像と同じコンビで作成されました。戦後、多くの銅像が撤去や移動をさせられる中、楠公像は明治33年(1900年)から変わらずこの地にある銅像です。

 

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 内堀通りを渡った先に位置するのが玉砂利とクロマツが広がる「皇居前広場」です。広場からは二重橋と伏見櫓の他にも江戸時代、なくなった天守閣の代役を務めた富士見櫓や巽櫓など多くの歴史的遺構を望む事ができます。

 

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 二重橋を横切るように西側に位置する桜田門へ進みます。正式名称「外桜田門」は、江戸時代東海道方面の押さえとして最も重要な門とされ「小田原口」とも呼ばれた門です。修築や再建を繰り返し、昭和36年(1961年)に国の重要文化財に指定されました。

 

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 完全な状態の桝形形式の門として現存する桜田門の石垣には、全国から集められた御影石や花崗岩、安山岩などが使われ、すき間なく石同士を積む「切り込み接ぎ」造りになっています。

 

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 ちなみに、こちらが自分歩きマップ内でご紹介している、皇居周辺のとっておきビュースポット「②江戸情緒と近代建築」の“桜田門と国会議事堂”の景観です。桜田門桝形広場から高麗門を撮影すると国会議事堂が写りこむんです!

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 桜田門「高麗門」を出て右手には、皇居でよく見かける石垣ではなく「土塁式」でせきとめられた桜田濠が広がります。江戸城の土塁式は戦国時代に用いられた土塁式とは違い、石垣と土塁の併用で三段構造に造られています。

 一説には、この桜田濠開削の土砂が海(日比谷入江)だった現在の皇居前広場から有楽町までの埋め立てに使われたと言われています。

 

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 有楽町線「桜田門駅」3番出口前の交差点を渡り警視庁を正面に見て右へゆるやかな上り坂を進みます。警視庁向かい側にある煉瓦造りの建物は、国の重要文化財に指定されている「法務庁旧本館」で、江戸時代は米沢藩上杉家の上屋敷だった場所。

 

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 道なりに進み・・・

 

 

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 六本木通りを渡ります。

 

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 交差点途中の景色。国会議事堂方面への道の両側には「国会前庭」が位置しています。北側が洋式、南側が和式庭園です。

 

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 今回は寄り道せずに国会議事堂へまっすぐ進みますが、北側の洋式庭園は江戸時代初期には加藤清正公、幕末には「桜田門外の変」で暗殺された井伊直弼公の屋敷地があり、明治に入ると参謀本部や陸軍省があった場所です。現在は憲政記念館、そして三権分立のシンボルの時計台がある尾崎記念公園が庭園内に位置しています。南側の和式庭園は明治時代には、有栖川邸があった場所。

 

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 こちらが、「国会議事堂」です。大正9年から16年の歳月をかけて建築され、昭和11年に完成。議事堂を正面にみて右側が参議院、左側が衆議院として使用されています。必ずここで交差点を渡り、左へ曲がります。議事堂沿いを歩いて行きます。

 

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 議事堂沿いを歩いて行くと地下鉄「国会議事堂駅2番出口」にたどり着きます。ここから上り坂「茱萸坂」になります。

 

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 茱萸坂を上りきった正面左側が総理官邸ですが、私たちは衆議院第一議員会館前で交差点を渡ります。

 

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 こちらが衆議院第一議員会館前の交差点。交差点を渡り右へ進み、一つ目の角を左に曲がると・・・

 

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 俗に山王様とも称される「日枝神社」へ続く山王坂です。もう目的地は分かりますよね♪

 

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 坂を下り永田町交番派出所を通り過ぎた場所に今回の目的地「日枝神社」があります。

 

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 こちらが日枝神社の表参道「山王男坂」。太田道灌が江戸に築城するにあたり鎮座の神として川越山王社を勧請したのが始まりと言われています。その後、徳川家康が江戸城を居城とし城内紅葉山に新社殿を造営したそうです。

 

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 徳川家二代将軍秀忠が行った大改築にて現在の国立劇場付近に、その後明暦3年に起きた「振袖火事」のため現在の地に遷座した歴史を持つ日枝神社は、明治時代に入り江戸城が皇居となってからは皇室鎮護の神として守護しています。(画像は男坂から撮影した神殿)

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 【境内から撮影した拝殿】

 

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 こちらは、神猿像が守護する神門を境内から撮影。神門には「皇居の鎮」と刻まれた額が掲げられています。

 楠公レストハウスから日枝神社まではゆっくり歩いて1時間。日枝神社の最寄り駅は、地下鉄南北線・銀座線「溜池山王駅」で徒歩3分の場所にあります。秋晴れの中散策するのを想像して計画を立ててみてはいかがですか?

 

(今年6月に行われた天下祭とも呼ばれた日本三大祭り“山王祭”にて皇居外苑を巡行する様子はこちらをご覧ください♪)

 

 

2018年9月12日 13:05

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