2015年9月アーカイブ

皇居外苑の見どころ 2015年9月29日 16:12

都心のオアシスで小さな秋探し

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 9月27日は中秋の名月でしたね。翌日28日は通常の満月に比べ明るく、大きく見える「スーパームーン」が観測され、二日続けて秋の夜空に注目された方も多いのではないでしょうか?

 本日は小さな秋を探しに、北の丸公園を散策したいと思います。(写真は北の丸公園南側、内濠通りをはさんで向かい側に位置する皇居の乾門『いぬいもん』です)

 

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乾門に背を向けると、視界いっぱいに広がる緑。都心のオアシスの名にふさわしい、癒しの公園が姿を現します。

 

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 北の丸公園のおすすめビュースポットの一つは、公園中央に位置する池と芝生の景観美。芝生地に立つ形の良いケヤキは上部が色づき、紅葉が始まっていました。こちらの池ではサギやカイツブリ、カルガモやカワセミなどの鳥類も観察することができますよ。

 

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 公園西側へ歩いて行くと、緑はさらに深まっていきます。11月も中頃になると、写真中央の「西大通り」と、その左手「モミジ林」は数種類のモミジの紅葉やツツジ、イチョウなどが鮮やかに色付いて、都内でも隠れた紅葉の名所となります。

 

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 自然が織り成す鮮やかな色の共演がはじまる前に、公園に色を添えてくれるのは木々になる実。

 こちらは早春を告げる小低木、サンシュユです。北の丸公園では2月頃から春先にかけて、小さな花火のような、鮮黄色の花を沢山つけていました。実はぷるんとした光沢があり、美しいですね。別名アキサンゴとも呼ばれています。

 

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 こちらは公園の至るところでご覧頂ける、コムラサキの実。まるでグレープ味のガムか飴のように見えてしまうのは私だけでしょうか?ここまで綺麗な紫色の実も珍しいですね。枝に沿って固まるように実をつける様が、人気の理由。

 

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 こちらは樹林地や清水門近くで見られるトベラの実。熟して3裂すると、中から写真向かって左の、ねばっとした種が出てきます。トベラのねらいは、それをヒヨドリなどの野鳥が丸呑みし、周辺に糞として排泄され別の地に運ばれること。自然界、植物達の知恵や生理機能には驚くばかりです。

 

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 公園東側の吉田茂像周辺も、少しずつですが色の変化が見られるようになりました。

 

 

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 吉田茂像の目線の先に広がるのは、春に美しい白色と赤色の花を咲かせたハナミズキ。そのハナミズキの葉が、他の木々よりも一足先に紅葉していました。

 

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 美しい秋本番まで、もうあと少し。北の丸公園は、700種類以上の植物、50種類以上の野鳥や500種以上の昆虫が観測されるなど、都心とは思えないほど自然豊かな公園です。是非、気持ちの良い日和が多い秋の行楽シーズンには、都心のオアシス北の丸公園で、歴史探訪・自然散策をお楽しみください。

 

 北の丸公園を散策して、疲れたらちょっと一休み → ザ・フォレスト北の丸

 

 

 

 

 

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 千代田区CES協議会では、毎年、CO2の削減の普及を目的に、「美味しいエコ・レシピ」コンテストを開催しています。国民公園協会皇居外苑では、低炭素社会を目指し、これら協議会に全面的に協力、「江戸・エコ行楽重」の開発でもお馴染みの、安部料理長がコンテスト審査員として参加しています。

 

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 第3回となる今年は、「江戸野菜」をテーマに、「大根」「人参」「小松菜」を使ったレシピを考案して頂きます。千代田区に在住、在勤、在学、来訪している方で、我こそはと思われる方は、ふるってご参加ください。

あなたのアイディアお待ちしています。

 

開催日程   平成27年10月11日(日)10:30~14:00

会場     東京家政学院大学 千代田三番町キャンパス

        (千代田区三番町22)

 

詳しい応募概要はこちら → http://chiyoda-ces.jp/class1/lunch-eco/entry/

皇居外苑の見どころ 2015年9月24日 13:59

震災復興希望のシンボル「震災いちょう」

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 長期連休も明け、本日から学校や仕事という方も多いのではないでしょうか。皇居外苑は本日も国内・海外から多くのお客様にお越し頂き、大変な賑わいとなっています。 

 

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(写真:坂下門)

涼しく快適な曇り空の下、皇居外苑楠公レストハウスを出発。本日は松林が広がる皇居前広場を左手に、坂下門、桜田二重櫓を見ながら大手濠方面へ向かいます。

 

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(写真:桜田二重櫓)

 

 

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皇居ランナーの皆さんに次々と追い抜かされながら、クロマツ林の横をのんびりゆっくり散策。

 

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大手濠と、気象庁前交差点に面した「大手濠緑地」に到着すると、以前ご紹介した和気清麻呂銅像が凛とした立ち姿で出迎えてくれました。

 

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 この緑地の隅にある、どっしりとした力強い存在感を醸し出すこちらのいちょうが、今回ご紹介する「震災いちょう」です。樹齢約150年、幹周り3.6mの巨木である震災いちょう。このような名がつけられたのには、理由があります。

 

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 大正12年(1923)に発生した関東大震災。一面焼け野原となった東京の都心に、奇跡的に生き残ったのが、このいちょうでした。皇居近くまで猛火迫り、周囲が焼野原になる中、この「震災いちょう」は必死に耐え忍び、黒焦げになりながらも生き延びたといいます。

 復興事業に伴う区画整理で切り倒されることが決定した時、当時の中央気象台長の岡田武松氏が復興局長官の清野長太郎に申し入れたところ、長官もその意義を心から理解し、この場所に移植されたという由緒あるこのいちょう。大震災の翌春、「震災いちょう」から新しい芽が吹き出し、新聞で「関東大震災の奇跡」とその生命力の強さが伝えられました。

 

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 震災により打ちひしがれたいた人々は、それを知りどれほどの希望を受け取ったことでしょう。「震災に負けてはいけない」という「震災いちょう」の強いメッセージは、確かに人々の勇気となったはずです。その幹に今もなお焼け跡を残すこのいちょうは、今日もこの場所で、人々を癒し、また、災害へ備えることの大切さ、命の尊さを教えてくれているかのようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

皇居外苑の見どころ 2015年9月16日 11:20

桜田濠の斜面にヒガンバナが咲き始めました

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 本日の皇居外苑の上空は分厚い雲に覆われています。ここ最近、朝晩は20度を下回る日が増え、皇居外苑の空気もひんやりと秋めいてきました。

季節の変わり目ですので、皆様くれぐれも体調を崩されないようお気をつけください。

 

 

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 楠公レストハウスから出発し、皇居前広場の手前でお濠沿いを左周りへ進んでいくと、広大な桜田濠の姿が現れます。一面緑に覆われている斜面のところどころ赤くなっている箇所をズームしてみると・・・・

 

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燃える様な赤色のヒガンバナの花でした。毎年ここ桜田濠の斜面に群生するため、楽しみにされている方も多いようです。

見頃は9月下旬から10月上旬頃。

 

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 広大な桜田濠のお濠の景観と合わせて、秋を感じるヒガンバナの美しい群生は必見です。

 

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 白色のヒガンバナも綺麗。数は赤色に比べると少ないので、少し珍しい白色ヒガンバナを是非探してみてくださいね。

 

 

 

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 皇居の北側に位置する緑豊かな北の丸公園。そんな園内で、少しずつ秋の気配が感じられるようになりました。

 

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 樹林地に位置するクヌギ。ころころとした可愛らしいどんぐりです。

 

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 園内各所で見られるウメモドキの実。鮮やかな赤色が園内に色を添えます。

 

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 主に公園西側で群生が見られるヤブミョウガは、ブルーベリーのような実をたくさんつけていました。

 

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 樹林地や公園管理事務所近くで見られるヤブランは今が見頃。

 その他にも北の丸公園では、都心とは思えないほどの様々な植物や動物を観察することができます。皇居外苑散策をされる際は、秋の気配を色濃くしてきた園内で、自然散策を楽しまれてはいかがでしょうか。

 

 

皇居について 2015年9月 6日 08:00

東御苑 「松之大廊下跡」のご紹介

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 朝から多くの観光客の皆さんで賑わう、皇居外苑楠公レストハウス前の広場。空には雲が広がっていますが、強い日差しがないため散策するには丁度良い気候です。本日は皇居東御苑内に位置する、忠臣蔵で有名な「松之廊下跡」を目指します。

 

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 約2000本のクロマツが整然と立ち並ぶクロマツ林を過ぎ、東御苑の入り口の一つである大手門へ。

 

 

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 苑内に入り約10分ほどで、江戸幕府政治の中枢を担った、「本丸跡」に到着しました。現在は写真のように、広々とした芝生が広がっています。奥に残る石垣が旧江戸城天守台跡です。

 

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そんな本丸の西側に、松之廊下は位置しています。案内表示版が指す、矢印の方向へ・・・

 

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こちらが、現在の松之廊下跡。元禄14年(1701)の3月14日、この場所で、播摩赤穂藩主(はりまあこうはんしゅ)・浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)が、高家旗本・吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしひさ)に切りかかる刃傷事件が起こりました。

 

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 松之大廊下は、本丸御殿の大広間から将軍との対面所である白書院にわたる全長50m、幅4mほどの畳式廊下で、本丸では二番目に長い廊下でした。襖に松並木の絵が描かれていたことからこの名が付けられたそうです。

 内匠頭がこの場所で吉良に切りかかった理由は諸説あります。①内匠頭は痞え(つかえ)という心の病を抱えていたことから生来の短気な性格が影響して、些細な注意にも過剰に反応した ②綱吉の母である桂松陰の従一位叙任を阻止しようとした御台所・鷹司信子の陰謀説ーーなど、その他様々ありますが、記録が残っていない為、真意は不明です。

 

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 現在は石碑と説明版が立っているのみ。周囲は木々に囲まれた静かな場所なので、散策の途中でゆっくり休憩されたい方にぴったりです。近くのベンチに座って、当時江戸を騒がせた大事件を想像してみてはいかがでしょうか。

 

皇居について 2015年9月 2日 16:44

皇居外苑のお濠から望む櫓の景観美

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 連日不安定なお天気が続いていますね。急な気温変化で体調を崩されないよう、皆様十分にお気を付け下さい。

 雲の切れ間からわずかに日が差す中、本日も皇居外苑楠公レストハウスを出発。正面の楠木正成像脇を通って、黒松林が広がる皇居前広場の方面へ・・

 

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 二重橋を左手に、坂下門へ向かいます。

 

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 坂下門を過ぎ、高石垣と森の上方に見えてくるのが・・・

 

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 古式壮麗な皇居の「富士見櫓(ふじみやぐら)」です。

 慶長11年(1606)に三層の初代富士見櫓(高さ15.5m)が完成しましたが、明暦の大火によって天守閣と共に焼失してしまい、その2年後に再建されました。皇居の深い緑の中に風格と威容を醸し出し、美しい景観をつくりだしていますね。

 

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 蛤濠を左手に直進すると、桔梗門(内桜田門)の姿が現れます。

この門は一般には開放されていませんが、一般参賀や勤労奉仕団など、多くの皇居参内者の通用門として利用されています。

 

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 桔梗門を左手に東へ進むと、桔梗濠の水面に美しい白壁を映し出している「桜田巽櫓(さくらだたつみやぐら)」をご覧頂けます。

 江戸城には当時19の櫓が存在しましたが、現在では先ほど紹介した富士見櫓と、二重橋背後の伏見櫓(ふしみやぐら)、そしてこちらの桜田巽櫓の3基のみ。桔梗濠の水面に映る桜田巽櫓から桔梗門、富士見櫓を望む景色はまさに絶景といえますね。

 

 

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