2015年7月アーカイブ

皇居外苑の見どころ 2015年7月30日 12:56

重要文化財・北の丸公園の田安門

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 元気なセミの鳴き声もすっかり聞きなれた今日この頃。北の丸公園内では、アブラゼミやミンミンゼミといったお馴染みのセミ達の鳴き声に混じって、「シャワシャワシャワ・・・!」とエネルギッシュなクマゼミの声も聞こえてきます。

 

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 九段下駅2番出口を出てすぐの坂を登り徒歩3分。左手に見えてくる「田安門」が園内への入り口の一つです。

 この門は寛永13年(1636年)に建てられ、昭和38年には解体修理が行われました。現存する旧江戸城建築遺構の中では最古のもので、昭和36年(1961)年に国指定重要文化財に指定されています。

 

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 門をくぐり、振り返ったところでパシャリ。敵が写真の高麗門(こうらいもん)から侵入したら、次にひかえている渡り櫓門(わたりやぐらもん)の門を閉めて広場に閉じ込め、弓や鉄砲などで一網打尽にしていたそうです。なんとも戦略的。

 

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 こちらが渡櫓門です。現在は公園をご利用される方はもちろん、この門の近くにある日本武道館をご利用されるお客様など、連日大勢の方が通行します。長い年月、田安門は変らぬ重厚な構えで、様々な時代のドラマを見てきたのでしょうね。

 

 

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 一般財団法人国民公園協会皇居外苑(東京都千代田区)は、高齢者や障がい者への応対方法を取得するユニバーサルマナー検定を、現場管理者をはじめとする社員40名で受験します。

 

 詳しくはこちらをご覧ください → 国民公園協会皇居外苑ユニバーサルマナー検定.pdf

皇居外苑の見どころ 2015年7月29日 12:41

眩しい緑の中に佇む吉田茂像

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 北の丸公園は文字通り、皇居北の丸地区に位置する森林公園です。現在園内の木々は暑い夏を謳歌するようにのびのびと枝を広げていて、散策の際は視界いっぱい、爽やかな緑を楽しむことができます。

 そんな園内、花木園に静かに佇んでいるのが・・・・

 

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 ご存知、戦後の日本を復興へと導いた内閣総理大臣、「吉田茂」の銅像です。 

 こちらの銅像は、吉田茂生誕100年を記念して1978年(昭和53年)に寄付が募られ、その3年後、1981年(昭和56年)に彫刻家「船越安武(ふなこしやすたけ)」によってに建立されました。

 

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 吉田茂は、敗戦後焦土と化した日本の、政治・経済を復興させた立役者。1967年(昭和42年)に90歳でその生涯を閉じましたが、その国葬が、北の丸公園内にある日本武道館で行われました。

 

 春には銅像の周囲に植栽されている八重桜が咲き誇り、多くのお客様で賑わいます。美しい八重桜と吉田茂像の共演は必見です。お楽しみに!

 

園内を散策して疲れたら、エコでお洒落なザ・フォレスト北の丸で一休み♪  http://fng.or.jp/koukyo/service/kitanomaru-rest-cafe-menu.html

 

 

皇居外苑の見どころ 2015年7月27日 14:17

江戸城を築城した太田道灌公、追慕の碑

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 本日も朝から気温はみるみる上昇し、昨日に続き酷暑となりました。

 そんな厳しい暑さの中でも、皇居前広場の松は力強い立ち姿を見せていました。

 

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 クロマツの林を後に、日陰の多い東御苑平川門・平川橋近くの歩道を歩いていると、木の陰に大きな石組みのようなものを見つけました。

 

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 実はこちら、今から79年前の昭和11年7月26日、当時の東京市長であった牛塚虎太郎氏が「江戸城の石」を利用して造った「太田道灌公、追慕の碑」なのです。

 太田道灌公が江戸城を築城してから550年目にあたる2007年(平成19年)に、その遺徳を偲んで、この地に建立されました。

 

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 太田道灌は室町時代、中期の武将で、扇谷(おうぎがやつ)上杉定正に仕えていました。文武両道に優れていた道灌は、元服した後、22歳で従5位上左衛門大夫となり、1457年に江戸城を築城。26歳の若さで江戸城の城主となりました。

 30数戦して負け知らずの名将でしたが、山内上杉家の策謀により主君に暗殺され、55歳の生涯を閉じました。

 

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 少し気付きにくい場所にあるので、つい通りすぎてしまいがちなこの碑ですが、都市東京と千代田区の今日の繁栄を築いたともいえる太田道灌公の遺徳を偲んで、一度ご覧になっては如何でしょう。

 

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 楠正成像すぐ側にある楠公レストハウスでは、江戸の庶民が晴れの日のご馳走として作っていた行楽弁当を、江戸時代の料理書を参考にして作った「江戸エコ行楽重」としてお客様に提供しています。

 皇居外苑を訪れた際は、是非江戸の美味しい食文化もお楽しみください。

 

皇居外苑の見どころ 2015年7月24日 14:00

緑溢れる北の丸公園のご紹介

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 都心部に位置しながらも緑豊かな北の丸公園は、昭和44年に国民公園として一般に公開されました。

 園内は田安門・清水門といった重要文化財がある他、日本武道館、科学技術館、東京国立近代美術館・工芸館などの文化施設もあり、知的好奇心が満たされるスポットとしても人々に親しまれています。

 

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 そんな北の丸公園中央あたりに位置する池を眺めていると、どこからともなくカイツブリの姿が現れました。水紋を広げながら、静かにあたりを見回しています。

 

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 ・・・と思った次の瞬間、素早い動きで水中へもぐり、カエルの様な泳ぎ方で加速。あっという間に見えなくなってしまいました。カイツブリは非常に泳ぎが得意な鳥。脚は後方についているので、その分、地上を歩くのは苦手です。

 北の丸公園の池ではカイツブリの子供が見られる時期もありますよ。

 

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 水辺で癒されたあとは、公園西側で森林浴を楽しみます。森の中に入った途端、体感温度が下がり、一気に涼しさが感じられました。

 

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 虫や鳥の声、水の流れる音が聞こえ、マイナスイオンたっぷりの癒しの空間が広がっています。

 

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 森を出て、北の丸公園北側の田安門付近へ。右手に広がる牛ヶ淵を見渡すと、遠くの方に蓮の群生の姿が見えました。

 

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 九段下駅2番出口を出てすぐの場所から覗いてみると、遠めですが、淡いピンク色が美しい蓮の花の姿を見ることができました。

 北の丸公園は牛ヶ淵、千鳥ヶ淵、清水濠と3つの淵と濠に囲まれた公園です。園内各所から淵や濠を意識して見ると、北の丸公園も含めた、江戸城の大きさ・偉大さを改めて実感することができるかもしれません。

 

 北の丸公園散策のご休憩はこちらをどうぞ  ザ・フォレスト北の丸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皇居外苑の見どころ 2015年7月23日 14:43

大手濠緑地にそびえる和気清麻呂銅像

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 本日は皇居東御苑・平川橋のすぐ側、大手濠緑地内に建立されている和気清麻呂銅像をご紹介します。

 台座をいれると高さは約4メートル。その大きさに驚くと共に、正々堂々たる気品に満ちた像という印象を受けます。

 

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 この像は昭和15年、紀元2600年記念事業として、楠正成像と共に文武の二忠臣を象徴し、建立されたものです。

 

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 和気清麻呂は今から約1200年前の人物。奈良朝期末の延臣、地方の豪族出身で藤原仲麻呂の乱で765年(天平神護一年)右兵衛尉となり、姉広虫とともに信任を得ました。

 769年(神護景雲3年)道鏡が皇位をうかがった時、宇佐八幡の信託をきき、道鏡の野望を挫きました。光仁・桓武天皇に深く信頼された清麻呂は、平安遷都を推進、造都に活躍していきます。

 

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 すっと皇居の森を見据えて建つ和気清麻呂銅像。像の周りには一休みできるベンチもあります。散策に疲れたら、清麻呂像と共に大手濠をゆったりと眺めてみてはいかがでしょうか?

 

皇居外苑の見どころ 2015年7月22日 14:45

北白川宮能久親王銅像のご紹介

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 本日は、北の丸公園の南側、近代美術館工芸館横に佇む、北白川宮能久親王(きたしらかわのみやよしひさしんのう)銅像をご紹介します。

 

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 北白川宮能久親王は幕末・明治の皇族で、陸軍軍人です。

 1847年(弘化4年)伏見宮国家親王の第九皇子として御生まれになり、1858年、上野寛永寺の門跡(皇族・貴族が勤める特定の寺社や、その住職)となられます。

 1870年には還俗(げんぞく)して伏見宮にご復帰され、軍籍につかれ、その後ドイツへ留学を命じられて兵学を学ばれた後、

 1884年には陸軍少将、1893年には近衛師団長になられ、軍を率いて台湾に御出征されました。しかしその地で疫病にかかり、1895年、49歳でその生涯を終えられました。

 

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 この銅像は1903年1月には、北の丸に駐屯していた近衛歩兵第一・第二連隊正門前に建立されていましたが、1963年北の丸公園整備計画に従って、現在の位置に移されました。

 制作は、渡台時に近衛騎兵として側近に仕えた、斯界の大家新海竹太郎。今にも馬が駆け出しそうな躍動感、生命力に溢れるこの像は、芸術的にも高く評価されています。

 緑溢れる北の丸公園の一角に、静かに佇む北白川宮能久親王銅像。散策の際には、是非お立ち寄りください。

 

 

皇居について 2015年7月21日 12:39

高台に位置する半蔵門のご紹介

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 関東地方の梅雨明けが発表されてから、早3日。本日東京は最高気温が35度まで上がり、今年初の猛暑日となりました。

 写真は楠公レストハウスから出発し、祝田橋、桜田門を通り坂を登ったところで撮影した一枚です。美しく広大な桜田濠に、目を奪われました。

 

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 桜田濠を西へ進むと、遠方に半蔵門が見えてきます。半蔵門は皇居を取り巻く8つの外郭門の中で最も高台(標高32.5m)に位置する門です。江戸時代は戦略上、本丸の背面を守る城防備の搦手(城の裏門)としての役割を担っていました。

 

 

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 内掘通り界隈の喧騒とは対照的な、静寂な雰囲気を醸し出す半蔵門。両側の小土手には高さを揃えた背の低いクロマツが植えられており、後方の皇居の森へと繋がっています。

 江戸城の偉大な遺構を残す皇居・皇居外苑は、緑に恵まれ、夏の散策に嬉しい木陰もたくさんあります。暑さ対策を万全に、江戸時代から現代へと続く、多くの史跡や遺構を尋ねてみてはいかがでしょうか?

 

皇居外苑の見どころ 2015年7月17日 09:07

北の丸公園でセミ達が鳴き始めました

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 梅雨明けを前に蒸し蒸しとした暑い日が続いていますが、皆様体調など崩されていませんか?

 都心部にありながらも緑豊かな北の丸公園では、セミ達の元気な鳴き声があちこちから聞こえてきています。写真はおなじみ、茶色の羽に黒っぽいからだが特徴のアブラゼミ。

 

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 セミの抜け殻もいたるところで見られます。よく観察してみると、背中から白い糸のようなものが・・。実はこれ、気管の内側の表面なのです。そんなところまで脱いでしまうとは、驚きですね。

 

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 アブラゼミよりも少し遅れて鳴き始めるのはミンミンゼミ。透明の羽に、淡い緑色のからだが特徴です。

 

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 コナラの木には、泥をかぶった大きさ約2センチほどの小さなニイニイゼミの抜け殻も見られました。

 セミの種類は、7月下旬頃にはヒグラシ、8月中旬頃にはツクツクボウシと増え、園内はますます賑やかになっていきます。

 

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 園内北側、武道館近くにあるザ・フォレスト北の丸は一休みには最適なお洒落なカフェ。皇居の北側にあたる緑豊かな北の丸公園で、適度な休憩を挟みながら昆虫・抜け殻観察をされてみてはいかがでしょうか?

 

 

皇居について 2015年7月 8日 10:36

東御苑汐見坂(しおみざか)のご紹介

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 今回は、皇居東御苑中央あたりに位置する「汐見坂」をご紹介します。

 

 

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 本丸と二の丸をつなぐこの坂は、一見なだらかに見えますが、実はかなり急なのです。一気に上ると息が切れてしまいそうなのでゆっくり進みます。

 

 

 

 

 

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 本丸と二の丸の高低さは約10メートル。汐見坂門(しおみざかもん)のあった場所までくると、白鳥濠を見下ろすことができますよ。

 

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 「遠くなり 近くなるみ(鳴海)の浜千鳥 鳴く音に汐の 満干をぞ知る」という詩も歌われている汐見坂。

 その昔、今の新橋から皇居前広場の近くまで日比谷入り江が入り込み、この坂から海を眺めることができたそうです。現在はビル群と木々が広がっていますが、当時の人々が見たであろう景色を想像しながら坂を上るのも楽しいかもれませんね。

 

東御苑は月・金曜がお休みです。公開時間等は時期によって異なりますので詳細はこちらでご確認ください)

⇒ http://www.kunaicho.go.jp/event/higashigyoen/higashigyoen.html

 

皇居について 2015年7月 6日 14:13

皇居前広場と坂下門のご紹介

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 すっきりしないお天気が続いている梅雨時ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 二重橋が見える皇居前広場は、本日もたくさんのお客様がお見えになっています。

 

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 二重橋正面向かって右手に進むと見えてくるのは、開放感のある広々とした広場とクロマツが並ぶ緑の島。その後ろには日比谷・丸の内のビルが立ち並び、皇居前広場ならではの景観をお楽しみ頂けます。

 

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 さらに濠沿いを北へ進んで行き、左手に見えてくる湟地(二重橋濠)を通り過ぎると・・・・

 

 

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 蛤濠(はまぐりぼり)に突き当たる手前に、重厚な構えの坂下門が現れます。

 ご存知の方も多いと思いますが、幕末1862年(文久2年)老中安藤正信が6人の浪士に襲撃された「坂下門外の変」はこの門前で起こりました。

 明治になり、橋や高麗門は撤去され、奥にあった渡り櫓門の向きを90度変えて現在の場所に移築されたのだそうです。 坂下門は、かつては江戸城西の丸の通用門でしたが、現在は特別公開以外は非公開です。

 門幅が広く、石垣も美しい坂下門。二重橋にお寄りの際は是非ご覧ください。

 

 

 

 

皇居について 2015年7月 2日 10:53

二の丸庭園でサルスベリが咲き始めました

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 皇居東御苑の二の丸庭園は、江戸時代には将軍の別邸や世継ぎの御殿があった場所です。こちらの庭園は昭和43年皇居東御苑の開園にあたり、九代将軍家重時代の庭園絵図を元に復元されました。

 

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 現在二の丸庭園では、以前ご紹介したハナショウブの時期が終わり、本格的な夏の訪れを前にピンク色のサルスベリが咲き始めています。

 

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 「百日紅」の漢字からもわかるように、サルスベリは花期が長く、7月から9月頃まで見られます。原産国である中国から日本に渡来したのは江戸時代。当時の人々もこの花を見て、季節の移り変わりを感じていたのでしょうか?

 

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 皇居外苑「楠公レストハウス」では、循環型社会であった江戸時代をお手本に、当時の料理書を参考にして再現したメニューをお客様に提供しています。

 今なお色あせない江戸の美味しい食文化も是非お楽しみください。

お知らせ 2015年7月 2日 09:08

自分歩きマップ・自然歩きマップのご紹介

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 散策マップとして新たに、皇居外苑・東御苑・北の丸公園の代表的な歴史遺構をご紹介する「自分歩きマップ」と、四季折々の風情と動植物をご紹介する「自然歩きマップ」を発行致しました。

 散策の際には是非、歴史・自然のガイドとしてご利用ください。

 

 「自分歩きマップ」と「自然歩きマップ」は画面左の「発行物」から閲覧・印刷する事ができます。

 

「自分歩きマップ」はこちら  http://fng.or.jp/koukyo/issue/pdf/jibunmap_j.pdf

 

「自然歩きマップ」はこちら  http://fng.or.jp/koukyo/issue/pdf/shizenmap_j.pdf

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